クルチダルオール党首からCHP系市長へ「政治ではなく住民サービスを」
2019年07月28日付 Milliyet 紙


党所属の市長たちと一堂に会したクルチダオールCHP党首は市長たちへ“一般政治”警告を行った。クルチダオール党首は「あなた方はマクロ政治を行うことはない。それは我々の仕事である。マクロ経済もあなた方の仕事ではない。皆自分の仕事を全うしてください。国民に近くあるよう。政治に関する発言を穏やかで肯定的にするよう。」とのメッセージを出した。

ケマル・クルチダオール党首はCHPの市長たちとのワークショップの締めくくりに行ったスピーチにおいて、注意を引くメッセージを発した。

与えられた情報によるとクルチダオール党首は市長たちが村長、町長たちと良い関係を築くことを求め。「副市長の一人に村長、町長との関わりを持たせよ。この会場から出たあと仕事に取り掛かりなさい。」と述べた。各市(での人事)に対して「適材適所」の警告を繰り返したルチダオウール党首は“パルチザン”闘争の渦中にいないことを求めた。

クルチダオール党首は「他の政党の要望も、法に則っていれば満たしてください。差別することの無いよう。あなた方は善良党、幸福党、またその他の政党の得票によっても選ばれているのです。CHPの得票だけではない。」と語った。

■「もっとも左のふるまい」

CHP党首は市長たちへ“一般政治”警告をも行った。クルチダオール党首はこう述べた:「あなた方はマクロ政治を行うことはない。それは私たちの仕事である。マクロ経済もあなた方の仕事ではない。あなた方ではトルコの経済問題を解決できず、これは政府の責務になる。皆自分の仕事を全うしてください。国民に近くありなさい。政治に関する発言を穏やかで肯定的なものにするよう。シリア人の問題に関してもポジティブな言葉を用いるように。学校と礼拝所のすべての問題を解決するのです。‘私の仕事ではない’と言わないように。‘私は胸を張って「仲間たちは諸学校と諸礼拝所をとてもよくしてくれた」’と言うことを期待している。社会の隅々にまで入り込んでください。PTA活動にも参加しなさい。例えばトルコではカプジュ(訳注:住人へ買い物や清掃のサービスを行うアパートの管理人)をだれも気にかけない。24時間働き、明かりの無い家で暮らしている。彼らとも関係を構築しなさい。必要であれば、月に一度集会を開き、彼らと知り合いなさい。共和国はかつて孤独な人々にとっての誰かであったように、あなた方も彼らにとっての誰かとなるように。」

CHPの“右”傾化への批判を引き合いに出したクルチダオール党首は「我々はあらゆる政治活動において人間的価値を守っている。貧しい人々の生活水準を向上させることに取り組む、それが我々の政治である。これは右翼ではない。これは人間性を守ることである。実際のところ、もっとも左翼的な振る舞いはこれである。低い階層の人々を上にあげることは我々の政治の目的である。」と話した。

クルチダオール党首は昨日記者たちの質問にも答えた。元Halk銀行の副総裁アティラ氏の解任についてコメントしたクルチダオール党首は「ハカン・アティッラはアメリカで無駄に収監された。残念なことだ。ハカン・アティッラに何の罪があろうか?ルザ・サラフをなぜ呼ばなかったのか?本当の犯人は彼、わいろをばらまく彼である」と語った。

憲法裁判所が10人の学者にくだした権利侵害の判決を鑑みるクルチダオール党首は「憲法裁判所の判決は正しい。私を困惑させるのは判決が一票の格差によることである。判決が一票の格差で決まったことは民主主義の観点から疑問である。」と語った。

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( 翻訳者:小林佑輔 )
( 記事ID:47253 )