レバノン:カブルシャムーン事件を巡る緊張状態
2019年08月06日付 al-Hayat 紙

■「事件はガリーブではなくバ―スィールを狙った奇襲」とするアウン大統領の発言を受けて 「カブル・シャムーン」危機は緊張の段階へと突入した…「社会進歩党」は今日その対抗策を用意している

【ベイルート:本紙】

レバノンのナビーフ・ビッリー国民議会議長が、元国会議員で閣僚を務めたこともある「社会進歩党」のワリード・ジュンブラート党首とレバノン民主党議長兼国会議員のタラール・アルスラーン間の和解に働きかけているとの報道が増えている。また、サアド・ハリーリー首相が外遊を終え、帰国するのも間近だ。それに、国会が近々開催される兆しがない中、ハリーリー政権の機能不全に対し取られ得る措置に対しても期待が高まっている。こうした状況の中、カブル・シャムーン/バサーティーン事件が、またしても複雑な局面に突入した。きっかけはミシェル・アウン大統領の発言だ。同大統領は、「カブル・シャムーン事件は、サーリフ・ガリーブではなく、ジュブラーン・バ―スィールのために用意された隠れ蓑」であったと表明したのだ。この見方を後押しするのが以下の旨を伝える情報だ。「取り調べで事件当時に出された指示に関する音声データを得た。電話番号と日時、通話時間もわかっている」。

バサーティーンの拘留者が弁護士を選定するのに24時間の猶予が与えられた。

今日火曜日に開かれる記者会見にて、「社会進歩」党は状況の進捗に関して応じる準備をしている。同党は記者会見を通じて、カブル・シャムーン事件の調査に干渉があったことを示す予定だ。例えば、昨日(8月5日月曜)、本事件で取り調べを受けている4名の逮捕者に対するマールスィール・バースィール軍事調査裁判官の対応である。逮捕者が弁護士を指名する時間を要求したため、同法官は逮捕者との聴取ができなかった。さらに同裁判官は聴聞会を延期し、逮捕者が弁護士を選定して尋問に参加するまでに24時間の猶予を設けた。また同裁判官は、逮捕者4名にかけられた容疑と起訴状の内容を支持し、4名に矛盾した逮捕状を発行した。

(後略)

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( 翻訳者:難波奈央 )
( 記事ID:47309 )