ヴァン湖畔の大統領宮工事、憲法裁判所決定に反し続行
2019年08月10日付 Cumhuriyet紙


CHP(共和人民党)所属でムーラ県選出のスレイマン・ギルギン国会議員は、アフラトでヴァン湖畔にて建設中の大統領宮について憲法裁判所(AYM)がくだした決定に反して、建設が急ピッチで続いていると強調した。ギルギン議員は「何なんだ、この離宮への情熱は」と問いかけ、この話題を国会の議題にものぼらせた。

政府は1月に出された「包括条項」によって湾岸法に条項と計画図を追加した。条項によってアフラトで建設が始まった大統領宮は湾岸法の制限から除外された。CHPの申し入れに対してAYMはヴァン湖畔にて建設中の大統領宮のために湖畔が占拠されること、掘削されること、変容すること、壁、柵やフェンスのような障害物が設置されることについて許可をする条項を取り消し、また条項の「離宮の敷地」を表した計画図も取り消した。CHP所属でムーラ県選出のスレイマン・ギルギン国会議員は「部屋数1150室のべシュテぺ宮の建設」、「マルマリスのオクルク湾岸における自然破壊、何千本もの木の伐採と、何十人もの村人の移住をもって部屋数300室の夏の離宮の建設がなされたこと」、「85年間TBMM(トルコ大国民議会)に属していたドルマバフチェ宮殿とベイレルベイ宮殿とともに夏の離宮と別荘がKHK(非常事態特別政令)によって大統領府の帰属となったこと」、「最近アフラトでヴァン湖畔にて新大統領宮の建設が開始されたこと」を指摘した。

■「奢侈への傾倒」

ギルギン議員は国家の経済的危機の中で国民も糊口をしのいでいることを指摘しつつ、「これは何という奢侈への傾倒か、これは何という無駄遣いか、これは何という顕示欲であるか。理解し、説明することは不可能だ」と述べた。ギルギン議員はフアト・オクタイ副大統領の返答を要求する質問書も提出した。ギルギン議員はヴァン湖畔で建設中のアフラト大統領宮の建設がAYMの取り消し決定に反して急ピッチで続いていると指摘し、アフラト宮のために想定された敷地が以前には3~5ドヌム(1ドヌム=919㎡)であったものがその後25ドヌムにまで拡大していることに注目した。ギルギン議員はアフラト宮に関する法案がTBMMの計画と予算委員会に提出される1日前に、タイイプ・エルドアン大統領が述べた言葉を引用した。ギルギン議員はエルドアン大統領が「海岸や森林地域をコンクリートへと変えようとする人間がいる。そのような金があれば何に使えるか!自然をあれこれすることに関心はない。それが資本主義だ」と述べたことを指摘し、「一方で(彼は)このように述べたが、もう一方では出された法律によって行われる異常行為を説明しないのだ。この点において一つ言える言葉、問える質問はつまり、自然をコンクリートに変える特例をもつ法律条項を盛り込むのはなぜ必要なのかということだ」と述べた。

ギルギン議員はAYMの決定に反して離宮の建設が続いていると指摘し以下のような問いを示した。「この姿勢は憲法第2条における法治国家の原則に基づくものであるか?件の大統領宮建設の続行に固執する理由は何だ?あなた方は件の宮建設について国内の財政状況と予算の赤字を考慮して、取り消すことを考えているのか」

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(翻訳者:伊藤梓子)
(記事ID:47330)