ロクムの試食サービス禁止へーサフランボル
2019年08月17日付 Cumhuriyet 紙


オスマン朝時代より残るカラビュクの建築とロクムで有名なサフランボル郡で、最も多くの人が訪れる歴史的市場の店先でのロクムの提供が禁止された。

サフランボル当局は、観光客が最も訪れた歴史的市場地域でロクム屋たちが店先の路上で無料のロクムを提供するのは不衛生であり、また観光客を不快にさせる可能性があるとして禁止した。

35年間ロクムを製造しているイッゼト・オゼルさん(57)は、禁止に従わなかったとして市警察により5回にわたって罰金153TLを言い渡された。
ロクム製造者のイッゼト・オゼルさんは「我々が引っ込んで店で提供すると思っている。ここを(客が)10〜20人の集団で通る。私が「中隊止まれ?それとも分隊止まれ?」と呼びかけるとでもいうのだろうか。外で配ることの何が邪魔だというんだ?味をみた人は買っていくし、買いたい人は買うし、運だ。食べた後に買いたくなくても私は幸福だ。1日にお盆5枚分を提供している。みんな私から買っていたら、今ごろ億万長者になっていたよ。我々はただ観光客にサービスしているだけだ、広めているだけなんだ。みんな味をみているし、子供づれは食べている。(彼らは)礼を言ってここを離れていく。すでに(これは)ここの素晴らしさをさらに高める習慣であるし、サービスであるし、汗と涙の結晶だ。私は真っ直ぐに立ち続ける。なぜならこれは我々の習慣であるから。私は我々の習慣を存続させつづける。持てるすべての力を使って、最後まで戦いつづける。」と述べた。

ロクム製造者のケズバン・マカスジュさんは「市場の店員みたいに提供することは非常に良くない。皆手で触っている。手が清潔な人も清潔ではない人も触っている。我々も市場の店員のように大声で呼び込みをしているが、特に外国人観光客をとても不快にさせていることに気付いている。禁止するのは妥当だ。」と述べた。

■「味見せずにものを買うのは正しくないと思う」

チョルルから休暇のために訪れたというギゼム・ギュゼルさんは「人々は屋外で味見して、それから中で購入していた。たとえば今店内はとても混雑しているから私はロクムを買わない。味見できないから。味見せずにものを買うのは正しくないと思う。禁止しなくていい」と話した。

■「無理に市民にものを提供することはできない」

サフランボルのエリフ・キョセ市長は禁止に関して、「観光客や市民を不快にする、押し売りとよばれる方法でロクムを提供している者たちに我々は反対する。もてなしは我々の伝統や習慣だ。あなた方は屋外でお盆を持たずに、自店内で好きなだけ提供すればよい。我々はこれを衛生的だとは思わない。また我々はお盆を通りで何時間も持っていることや、強くすすめることを良しとはしない。このことについて我々に多数の苦情が来た。我々は小売商とともにこの件について会議を行って決断をくだした。数人の小売商がこのことに固執している。彼らも最終的に我々がだした決断がどれほど適切な決定であったかを理解して、提供を店内で行うと私は信じている。あなた方が意固地になっても、無理に市民にものを提供し、販売し、食べさせることはできない。市民は試食や購入をしたくなったらあなた方の店に入る。あなた方は価値のあるもの、あなた方がもつ大切なものを無理に誰かに売りたいという宝石商に会ったことがあるのか?」と述べた。

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( 翻訳者:伊藤梓子 )
( 記事ID:47374 )