集中豪雨被害のイスタンブル、イマムオール市長復旧支援を約束
2019年08月18日付 Hurriyet 紙


イスタンブル広域市のエクラム・イマムオール市長が、集中豪雨の被害を受けたエミノニュとウスキュダルを視察した。

イマムオール市長は、まず最初にエミノニュの地下道にある店舗街を訪れた。イマムオール市長は、昨日、ひどい集中豪雨の後に発生した浸水の被害を受けた商店主らの訴えに耳を傾けつつ、被害がみられた店舗内の視察を行った。

■商店主から市長へ「見捨てないで」

ある商店主はイマムオール市長に支援を求めた。商店主は、「市長さん、昨日我々は誰にも連絡できませんでした。警官一人でもいいからやってきて我々に対応してもらいたい。ここの電気を消すことすらできなかったのです。市長さん、どこにいらっしゃるんですか、我々を見捨てないでいただきたい。必要ならここに椅子を持ってきていただいておかけください」と訴えた。イマムオール市長は、「皆さんを見捨てることはあり得ない。みんなここにいる。皆さんが常時誰かにコンタクトできる状況にする」と話した。またイマムオール市長は、気象庁による大雨警報が遅れたことにも言及した。

■「物質的にも精神的にも寄り添う」

イマムオール市長は商店主一人一人の訴えを聞きながら、一刻も早く受けた傷を癒やすと約束。また同市長は、「現在、関係者らに指示を出した、2箇所ある地下道の店舗街のいずれにも我々の職員が派遣され、現場確認と店主の皆さんとともに調査を行う予定だ。つまり、物質的にも精神的にも寄り添っていく」と話した。

一方、同市長は、エミノニュ地下道の店舗視察時に、鼻についた悪臭を不快に感じるや、職員に指示を出した。その際、エミノニュ地下道を通る際、「魚の臭いなのか、それともトイレの臭いか? ここでは常にこの臭いが漂っているのか? 警官にこの件を確認させるように」と述べた。

雨の被害を受けた二箇所の地下道店舗街を視察した市長は、その後、同行者らとともにグランドバザールをも訪れ、視察調査を行った。

■ウスキュダルにも市長による視察

イマムオール市長は、集中豪雨が直撃したウスキュダル中心部および、ウスキュダル地区ボスナ大通りのギョクテュルク通りを訪れた。市長は、豪雨の影響で浸水しめちゃくちゃになった通りの復旧作業を視察し、関係者からの情報収集を行った。市長が、雨による被害を受けた地点のうちウスキュダル中心部の視察を行った際には、多くの市民が関心を寄せた。ウスキュダル地区の被害は早期復旧するだろうと話す市長と写真を撮ろうと市民らが競いあった。また、市長に駆け寄った一人の市民は昼食に招待しようと自宅の玄関を開放。市長も無視することはせず、側近にその市民の電話番号を控えさせた。

降雨の前、道路に土が置かれていたことに関する記者らの質問に、市長は「ここで使用された土は安定化作業(の土)だ」と回答した。また同伴していた市職員も、道路工事に向け犠牲祭前に道路の安定化作業を行ったと市長に補足した。その後市長は、復旧作業を続ける職員らとしばらくやりとりを行った。

続いて市長はウスキュダル中心部に移動。ここで降雨被害を受けた沿岸部の最新状況について関係者から情報聴取を行った。市長は、中心部の掘削作業が行われていたエリアを視察しウスキュダルを後にした。

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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:47378 )