ボドルムで続く不法建築撤去ー12日かけてまだ終わらず・・
2019年09月06日付 Hurriyet 紙


ムラト・クルム環境都市計画大臣の指示でボドルム沿岸における不法建築対策が始まった。キュチュクビュク地区のチェテリ岬で行われる何百万ドルもかけたこのプロジェクトで、エレベーターの取り壊しが12日間続いている。4階建てのこのエレベーターの最上階にある壁一つの取り壊しに12日かかったことも見逃せない。

ムラト・クルム環境都市計画大臣の視察で始まったボドルム沿岸や入り江の不法建築の取り壊し事業が、残り1週間となった。大臣はおよそ3間前にボドルムを来訪して沿岸の視察を行い、建築物の粗略な構造を見ると詳細な調査を指示した。沿岸部に建てられた何千もの建築は違法で、公共事業に反していたことが判明した。クルム大臣はこれら違法建築物の取り壊しにひと月の期間を設けた。大臣は違法建築を行った者に対して、「ひと月以内に自分たちで撤去しなさい。そうでなければ我々が壊しに来る」と言った。

■12日経ってもエレベーター1台も壊せず

クルム大臣の調査の後、環境都市計画省とボドルム市の職員らがキュチュクビュク地区チェテリ岬の別荘・ホテルエリアを訪れ、エレベーターの取り壊しを決めた。重機が入っていくことのできない場所は、プロジェクト長自らが柱を切り倒し、クレーンで取り除く予定だと述べた。ボドルム市の立会いの下、取り壊し作業が始まった。四方が石でできたエレベーターの、前方一辺の壁を壊すのに12日かかったことは無視できない。12日費やしてもエレベーター1つ壊せなかった原因はわかっていない。330棟の別荘やホテルから成る「ザ・ボ・ヴィエラ(the bo viera)」プロジェクトでは、エレベーターのある海岸側にクレーンがあるのが見えていた。

■8度の凍結

チェテリ岬にある海抜ゼロメートルの15万4千平方メートルの土地で建設工事が始められたこのプロジェクトは、ボドゥルム市によって8回も凍結されていた。このプロジェクト立案は2016年2月に始まった。地域住民らは2億ドルの投資で始まったこのプロジェクトに反対し、承認された事業プランの取り消しを求めて起訴した。ムーラ第2行政裁判所は、2018年7月18日付の判決で、プラン変更は公共の利益にならないとして施工を中止させた。プロジェクトを立ち上げた企業はこれに抗議し、控訴した。上級裁判所は2019年6月に判決を下し、ムーラ第2行政裁判所の判決を取り消した。
ムラト・クルム環境都市計画大臣によって、ボドルムでは住宅1611棟とホテル4棟の建設事業が中止された。クルム大臣は違法建築物の取り壊しに1か月の期間を設けて「彼らが壊さないのなら我々が壊す」と述べ、ボドゥルムでの違法建築を認めないと語った。
何百万ドルも費やすこのプロジェクトの現状だが、12日かけてエレベーター1台も取り壊せていない。

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( 翻訳者:大谷菜々 )
( 記事ID:47484 )