レバノン:シリア・カトリック総大司教は内閣による人事に疑義を呈す
2019年09月17日付 Al-Nahar 紙

■レバノン:シリア・カトリック総大司教「当局は執拗に我々を周縁に追いやり、排除しようとしている」

【ベイルート:本紙】

シリア・カトリック・アンティオキア総大司教イグナティオス・ユースフ3世・ユーハンナーは「我らがシリア教会の信徒たちが、公務員職や公的部門から排除され、周縁に追いやられるのを食い止めるために努めるよう、レバノンの高官が呼びかけているのを我々は耳にしている」と述べた。

総大司教はまた「我々が驚愕しているのは、内閣が承認した最近の人事、とりわけ憲法議会や会計検査院の人事において、能力と清廉さを備えた我らが信徒の一人を相応な地位に任命するとこの国の最高権威が約束した後であるにもかかわらず、我々がまたしても主流なキリスト諸宗派への宗派的利益配分から除外されたということだ」と付言した。

総大司教はさらに「それゆえ、数多くの信徒が我々に意見を求めてきたこと、そして我らが若者たちのエネルギーがこれまで以上に国外に流出していることに気づいたことを踏まえ、我らが教会の信徒が、レバノン国家における公務員職や公的部門から執拗に排除され、周縁へと追いやられ続けていることを、私たちはもっとも厳しい表現で拒絶する」と述べた。

そのうえで、総大司教は「共和国大統領や首相、キリスト教政党やブロックの代表らを頂点とするあらゆる高官」に対して、「自らの約束を行動に値する我らが信徒と結びつけて欲しい」と呼びかけるとともに、「さもなければ、私利や選挙における利己主義への些細で信用ならない主張をやめて欲しい。我々はレバノンにおける不意の客ではない。むしろ大レバノン建国宣言以前より、レバノン形成の根幹の一部をなし、いわゆる「強力なキリスト教時代」を踏まえて公平に扱われる権利がある」と述べた。

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( 翻訳者:片居木周平 )
( 記事ID:47591 )