サウジアラビア:ハーショグジー氏殺害事件とアラムコ社への攻撃に対するサウジ皇太子のコメント(1)
2019年09月30日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ビン・サルマーン皇太子はハーショグジー氏殺害事件及びアラムコ社に対する攻撃に関し、どのように語ったのか(1)

【ラーマッラー:本紙】

サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマーン皇太子はテレビ・インタビューで、ジャマール・ハーショグジー記者殺害を命令したことを否定し、またアラムコ社に対する攻撃をイランによる宣戦布告とみなしていると強調した。

ビン・サルマーン皇太子は、昨年8月にイスタンブールのサウジアラビア領事館内でのハーショグジー氏殺害を命令したことを否認したが、事件の犯人(複数名)がサウジ政府の職員であることを理由に、本事件に関して自身に道義的責任があることを認めた。

皇太子は、ハーショグジー氏殺害を厭うべき犯罪であるとしたものの、同人殺害の命令はしていないと強調した。続けて、「だが私はサウジアラビア王国の指導者として、この事件の全責任を負う。特にこの事件はサウジ政府に勤めるサウジアラビア人の政府高官によって行われたのだから」と語った。

容疑者の問責に関し王国に真剣みが欠けているとの報道がされる中、皇太子はこの犯罪に対するサウジの立場について話し、司法が犯人の問責に向けて動き始めていると語った。すでにサウジ検察は、犯人に対し最大の制裁である「死刑」を求刑している。

皇太子は昨夜(9月29日)、アメリカの『CBS』の番組「60 Minutes」で以下のように語った。「サウジ政府高官によるサウジ国民に対する犯罪が起きた場合、私は指導者としてその責任を負う。我々は今後同様の事態が繰り返されないよう尽力している…ジャマール・ハーショグジー氏殺害事件に関する裁判手続きが今後進められるだろう」。

ハーショグジー氏は2018年8月2日、在イスタンブールサウジ領事館内で殺害され、この問題は国際世論を揺さぶり、広く非難を呼んだ。

(2)に続く

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( 翻訳者:松浦葵 )
( 記事ID:47689 )