シリア:立憲主義と民主主義の狭間のシリア人(4)
2019年10月01日付 al-Quds al-Arabi 紙


■立憲主義と民主主義の狭間のシリア人

【ムーフィク・ニーリビーヤ】

その一方、あくまで法に則った懸念事項や恐れをもつ構成要員は、憲法を通じて自身の立場を保証することに固執する。前者の場合、人々は「市民の集合体」にすぎず、後者では別の特徴が追加され、すなわちそれは「構成要素の集合体」となるのだ。

以上のように多くの国で2つの潮流が形成されていった。すなわち一方が立憲的な流れ、もう一方が民主的な流れである。また米国の第一党には「共和党」というまた異なった名前がある。同国においては、「民主党」はしばしば支持を受けている多数派有権者を代弁することによって地位を固めており、「共和党」は各州の独立性を拠り所にするものの代弁者となることによって盤石な地位を得ている。米国各州は、「地元」の意志を反映する形で上院を形成し、大統領選挙の投票数を(地方ごとに)決定する上での役割を担っている。

シリアでは、民主主義者たちは多数派・少数派間で形成される平等な市民権を放棄する明確な意向を持ってはおらず、これが彼らにとっての自然なのである。彼らは、長きにわたって彼らから剥奪されてきた意思を取り戻し、現代の人類史において存在する独裁を終わらせるのだ。

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( 翻訳者:馬場響 )
( 記事ID:47699 )