米、シリアPKK支配地域に300トラック分物資搬入
2019年10月04日付 Cumhuriyet 紙


アメリカはシリアのテロ組織YPG(人民防衛隊)とPKK(クルディスタン労働者党)の支配下の地域へ、イラクからこの1週間で軍事的、兵站的支援のために300台のトラックを運び込んだ。

アメリカは、イラクからシリアでテロ組織YPG/PKKの支配下にある地域へ、この1週間で軍事的、兵站的支援をするため、300台のトラックを搬入した。

アメリカは、シリアのテロ組織「イスラム国との闘い」という口実の名のもと、テロ組織YPG/PKKへの支援を続けている。テロ組織へ、軍事的、兵站的支援を行うアメリカ軍は、このことから、直近1週間以内に、シリア・イラク国境にあるシメルカ国境ゲートからテロ組織の支配下の地域へ300台のトラックをさらに搬入した。

YPG/PKKの支配下の地域へ送られたトラックには、基地の建設に使われる「Twall」と呼ばれる耐久性のある調合済みコンクリートブロック、四輪駆動車、発電機、大容量の燃料トラック、荷台付きトラックなどが積まれていた。

地元の情報によれば、荷台付きトラックには、生活用品はもちろん、軽量および重量の武器、弾薬、標識、レーダー装置もが積まれていたという。

支配下の地域へこの1週間で搬入された車列は、載せた物資を地域にあるアメリカ軍の様々な基地へと配給した。

アメリカは、9月21日にYPG/PKKの支配下にある地域へ、建設資材、荷台付きトラック、プレハブ住宅、燃料トラックを含む200トラック分の物資を送っていた。

テロ組織の支配下にあるアインイッサとシェダーディ地域へも、9月9日に55台のトラックとともに、荷台付きトラック、4輪駆動車、重機を搬入したアメリカは、9月4日も、テロ組織支配下の地域内へ、大型車両、重機、燃料トラック、発電機を積んだ60台のトラックを運び込んでいた。

■シリア:18カ所のアメリカ軍基地

イスラム国との闘争の必要性を示し、2015年から今日までYPG/PKKへ軍事支援を行っているアメリカは、シリアに現在18カ所の基地と、2000人ほどの軍人を置いている。
アメリカのドナルド・トランプ大統領は、昨年シリアに駐留する軍隊を撤退させたい意向を示したが、アメリカ政府はこの国での軍隊常駐を続けている。

■エルドアン大統領の警告

レジェップ・タイイプ・エルドアン大統領は、7月26日に行った会見で、「(YPG)PYDへ何万台ものトラックがいっぱいになるほどの武器、弾薬、全てを無償で提供している。誰が提供しているのか?テロ組織へ、PKKへ、そしてその味方たちへ。いったい誰がやっている?我々が戦略同盟国として認識している者が行っているのだ。」と話した。エルドアン大統領は、アメリカは違うものとして示そうとしているが、YPGとPKKは同じテロ組織であるということも指摘した。

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( 翻訳者:大畠梨紗子 )
( 記事ID:47719 )