イラク:イラク司法、デモ参加者殺害の容疑で警官の逮捕を命令
2019年10月15日付 al-Quds al-Arabi 紙

■イラク司法がデモ参加者を殺害した警官2人の逮捕を命令

【バグダード:アナトリア通信】

イラク司法は火曜日、今月初めの民衆による激しい反政府抗議デモ中に起きた、デモ参加者の殺害に関する容疑で警官2人を逮捕することを命じた。

最高司法評議会は声明の中で、「クート査問委員会は、ワーシト県で発生したデモで命を落とした犠牲者の個人に関する検察官の証言を記録した後、警官2人の逮捕状を発行した」と述べた。

また、委員会が現場付近のカメラの記録を調査し、目撃者の証言を記録したと付け加えた。

評議会は「同委員会は刑法第406条の規定に従うとともに、国内治安部隊の刑事訴訟法の規定に従って命令を実行するため当局に照会し命令を下した」と続けた。

イラクでは、今月初めから一週間にわたって汚職や劣悪な(公共)サービス、少ない雇用機会に対する激しい抗議が起き、政府の退陣を要求した。医療関係の複数の情報筋によると、(抗議中の)暴力行為によりおよそ120人が死亡、6000人が負傷したという。

政府は治安部隊が抗議者に対し過度の暴力を行使したことを認め、責任者らを処罰すると誓約した。また、汚職との戦い、公共サービスの改善、更なる雇用機会の提供、貧困層と失業者への補助金の分配などの改革を実施することを誓約した。

トランスペアレンシー・インターナショナルの指数によれば、イラクは過去数年間において世界で最も腐敗した国とみなされている。

財政や行政の腐敗が国家の諸機関を弱体化させた。住民は電気、保健、教育、その他サービスなどの公共サービスの不足のため依然としてそれら機関に疑念を抱いている。しかし、国は石油の販売により、年間数百億ドルを受け取っている。

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( 翻訳者:田川知佳 )
( 記事ID:47836 )