エルドアン・プーチン会談を前に…
2019年10月22日付 Cumhuriyet 紙

エルドアン氏とプーチン氏のソチでの会談において、シリアにおける最新の情勢が議論される予定だ。

タイイプ・エルドアン大統領は、アメリカと至った合意の結果決定された、「平和の泉」作戦の120時間の停止期間中に、ロシア連邦のウラジーミル・プーチン大統領とともにソチにて、トルコがシリアとの国境で設置することを望み、そのことについて「我々はプーチン氏と解決策を見つける必要がある」と述べた、安全地帯について議論する予定だ。

トルコがテロ組織であるPKK(クルディスタン労働者党)のシリアにおける支部のような存在であるYPG(クルド人民防衛部隊)に対する「平和の泉」作戦を開始したあと、ロシアははじめ、一方ではアンカラ政府に対して穏健な姿勢を示していた。また他方ではシリア政府とYPGの間における一定の和解の仲介をし、この和解の結果シリア軍はロシア軍との協力のもと、YPGの主要な部分を形成するSDGの管理下にあるマンビジュ、コバーニー、アイン・イサ、タブカ、ラッカ、テル・テミル、カムシュル、デリキ、マリキイェに入った。

■ロシアはシリア政府を示した

ロシア外務大臣のセルゲイ・ラヴロフ氏は、トルコの安全保障への懸念を肯定的に受け止めたことを明らかにし、この懸念を取り除く解決策がトルコとシリア間で1998年に調印されたアダナ合意にあることを述べつつ、アンカラ政府に解決策のためにシリア政府と直接交渉するよう促した。「平和の泉」作戦に対するロシアによる最も厳しい声明はプーチン大統領のシリア特別代表であるアレクサンドル・ラヴレンティエフ氏によって出された。プーチン大統領のサウジアラビアとアラブ首長国連邦への訪問に同行したラヴレンティエフ氏は、アブダビで行った説明で「平和の泉」作戦は「受け入れられえない」としたこと述べ、安全地帯にトルコにおけるシリア人難民を移住させる計画で、「一国における宗派の均衡が乱れるだろう」と発言した。 

■エルドアン大統領、「解決策」を模索

エルドアン大統領は、ロシアの仲介の下でシリア政府がYPGと至った合意の結果シリア軍がマンビジュとコバーニーに入ったあとに行った説明で「PYDとYPGが一掃された場所が体制の管理下に置かれることで、我々が不快になることはない。マンビジュにテロ組織があるとすれば、ここにおいてテロ組織が一掃されたとは我々は言えない。我々はこれをプーチン大統領と確認した。テロ組織がマンビジュとコバーニーからいなくなれば我々にとって全く問題はない」と述べた。

エルドアン大統領は、YPGのメンバーに撤退のために120時間の猶予を認め、この間「平和の泉」作戦が停止されることも含まれている、アメリカと至った合意のあと、トルコが安全地帯を築くとして計画していた幅444㎞もの広さにおいてでさえもいくつかの場所はシリア政府の管轄下にあることを述べ、「そのような理由のため、この問題を火曜日にプーチン大統領と議論する予定だ。なぜなら我々は一つ解決策を見出す必要がある。我々の活動地域のある場所にはロシアの保護のもとでシリア政府の軍が駐留している。同様の状況がそこにおいても有効だ。いずれにしろ我々の計画を実行し続ける」と述べた。

エルドアン大統領をソチにて受け入れる予定であるプーチン大統領がシリアで、同盟国であるアサド政権下のシリア政府と、アスタナ合意を交わしたトルコの両方を満足させる解決策についての声明を出すことが期待されている。

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( 翻訳者:岸本成美 )
( 記事ID:47879 )