オクタイ副大統領「シリア難民帰還のためロシアと協働」
2019年10月26日付 Milliyet 紙


フアト・オクタイ副大統領は、ユーフラテス川の東側での約480kmラインのうち120kmが現在トルコの支配下に置かれており、残りの地域を掌握するためにロシアと合意の調印をしたと述べた。オクタイ副大統領はシリア難民の自国への帰還のためにロシアと緊密に協働していくと明かした。

新しく発足したグローバル記者連合がアンカラで催した「第21回世界ロシアメディア会議」において話したオクタイ副大統領はシリアで危機が始まった日以降、トルコはいつでも解決策をシリア国内で探ってきたと語った。オクタイ副大統領は「トルコはシリア国土の統一性をずっと尊重してきた。このなかで政治と外交の努力を絶え間なく続けてきた。トルコは、ロシアとイランの支援によってイドリブで形成された比較的平穏な状況のおかげで、何千人もの人命を助け、新たな難民の波に向かい合ってきた。トルコがユーフラテス川の西側でも東側でもテロに対して行ってきた闘争自体は我々の利益を求めた選択ではなく、地域の安定のための、非常に重要な義務なのだ。」と述べた。

■「机上でも現地でも」

オクタイ副大統領は「平和の泉作戦」がアメリカとロシアとの間で達した合意の結果、成功をもって結論づけられたと語り、以下のように続けた。
「911kmの長さの我々の国境地域で、40年間軍人・民間問わずトルコ国民の人命を奪った殺人組織の肥大化を我々が許すことはありえない。ここで為されようと動いているテロに対立することはもっとも自然な我々の権利であり、この権利を机上でも現地でも守り続けている。ユーフラテス川東側の約480kmの空間のうち、120kmが現在我々の支配下にある。残りの地域を掌握する問題についても、ロシアと合意に達した状態である。ロシアと難民たちを帰還させることについても緊密に協働していく。アメリカとロシアと達した合意の目的を達成することは、PKK・YPGやISといったテロ組織をシリアから完全に掃討することにつながる。」

■「世界に伝えていただきたい」

オクタイ副大統領はトルコの「平和の泉作戦」の間、国際メディアにおいて広まった誤った情報と、偏った捉え方とも戦っている状態にあると話題にあげ、グローバル記者連合のメンバーへの期待を次のように話した。「「平和の泉作戦」の目的は地域の安定を守りテロと戦うことであり、また絶対にクルド人たちやいかなる民族要素にたいしても闘争は行われないということ。テロとの闘争は必要性をもって続けていくということを、ニュースと報道をもって世界に伝えていただきたい」

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( 翻訳者:伊藤梓子 )
( 記事ID:47913 )