初の中国発ヨーロッパ行き貨物列車、11月6日アンカラ着
2019年11月03日付 Hurriyet 紙

中国を出発しマルマライ(※訳注:ボスフォラス海峡を通る海底トンネル)を通過して欧州へ向かう初の貨物列車「中欧班列」(チャイナ・レイルウェイ・エクスプレス)が、カルス経由でトルコへと入った。

列車がアンカラ駅に到着する11月6日には、交通インフラ省のジャーヒト・トゥルハン大臣が参列してセレモニーが行われる。

アナトリア通信社の記者がトルコ国営鉄道から得た情報によれば、「中欧班列」は中国を出発し、カスピ海横断国際輸送ルート「トランス・カスピアン・インターナショナル・トランスポート・ルート(TITR)を通行する。

電子部品を運び、76立方メートルのコンテナ42本を積載する貨物車両からなる列車は、カルス経由でトルコへ入った。長さおよそ850メートルの「中欧班列」は、11月6日の14時30分にトゥルハン大臣に迎えられる。

「一帯一路」構想において歴史あるアンカラ駅で開かれる歓迎式典には、中国と周辺地域の関係者が参加する予定である。

■「列車はカルス経由でトルコへ入った」

トゥルハン大臣はアナトリア通信の記者に対し、2017年10月30日にトルコ、ジョージア、アゼルバイジャンの協力により2017年10月30日に開通し、「中央回廊」の最重要線路を形成する「バクー・トビリシ・カルス鉄道(BTK鉄道)」を有効活用するために、エルドアン大統領も加わり周辺各国が重要な合同事業に合意したと説明し、次のように語った。

「カザフスタン、カスピ海、アゼルバイジャン、ジョージア、トルコをを通過する貨物列車の運行は、周辺の国々の貿易の活性化に貢献するだろう。中国の西安から出発する貨物列車がカザフスタン、アゼルバイジャン、ジョージアに続いてカルスを通過してトルコへ入る。
シルクロード鉄道からマルマライ海底トンネルを通過する列車は、ブルガリア、セルビア、ハンガリー、スロバキアを経て、プラハに到着する。
中国から欧州へ一本で繋がる初の貨物列車は、マルマライを通って欧州へ向かう初の列車として歴史に残るだろう。列車は、トルコのアフルケレキ、カルス、エルズルム、エルズィンジャン、スィヴァス、カイセリ、クルクカレ、アンカラ、エスキシェヒル、コジャエリ、イスタンブル(マルマライ)とカプクレ(エディルネ)駅を通過する。」

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( 翻訳者:小林佑輔 )
( 記事ID:47971 )