トルコ:西欧はシリアでの計画遂行のためエルドアン大統領を利用
2019年11月06日付 al-Watan 紙

■トルコ共和人民党:「西欧はシリアでの計画遂行のためエルドアン大統領を利用」

【諸通信社】

トルコ共和人民党のケマル・クルチダルオール・オルグ党首は、西欧がトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領をシリアとその地域における帝国主義的な計画実行のための手駒として利用していると強調した。

クルチダルオール・オルグ党首は今日(6日)、自党の議会会派会合の中で「エルドアン大統領はシリアに関して深刻な戦略上の過ちを犯した。また彼は、地域面でも国際面でもシリアの重要性を理解しておらず、トルコ国境を無防備に開放してテロ組織や武器が流入してしまった」と述べた。

またシリアの国営通信社SANAによると、クルチダルオール・オルグ党首はエルドアン大統領がシリアにおいてテロ組織ダーイシュとの戦いに力を尽くさなかったと述べたという。そして、党首は大統領がとった二枚舌の政策について指摘し、大統領はシリアの一体性について絶えず語っておきながら、彼がやることなすこと全てシリアの一体性とは矛盾するものだと述べた。

さらにクルチダルオール・オルグ党首は、エルドアン大統領が利己的で権威主義的な政策をとっていると語るとともに、彼がトルコから民主主義を殲滅させたと指摘した。また党首は、エルドアン大統領は自身を個人的に侮辱し、かつ文書を通じて脅してきたアメリカのドナルド・トランプ大統領を恐れているものの、彼個人の資産に関する秘密が明らかになることを警戒して返事をしなかった、と指摘した。

一昨日(4日)のアンカラでの報道発表の中でクルチダルオール・オルグ党首は、エルドアン大統領の対シリア・中東政策は総じて破綻している、何故なら彼が愛国主義的な政策をとらず「大中東構想」の枠組みの中でアメリカ政府に常にへつらっていたからであると述べた。

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( 翻訳者:秋野晴香 )
( 記事ID:47993 )