エルドアン大統領、トランプ大統領・米上院議員らに「授業」
2019年11月13日付 Hurriyet 紙


レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領とアメリカのドナルド・トランプ大統領は、アメリカ上院議員らとともにアメリカ大統領執務室で一堂に会した。執務室では、アメリカ上院議員が「クルド人はアメリカとともに敵軍と戦った。トルコには彼ら(クルド人)への攻撃をしないでほしい」と述べたのに対し、エルドアン大統領は「私たちは次の2つを峻別する必要がある。クルド人とテロリストだ。クルド人は私の仲間である。私が当該地域に行っている投資を正しく見ているのなら理解できるはずだ。オバマ殿の(大統領だった)時期にコバーニーからトルコに亡命したクルド人は35万人だ」と返答した。

エルドアン大統領は執務室での会談で、「あなた(トランプ大統領)がクルド人と呼んでいるのは、民主統一党/人民防衛隊(PYD/YPG)だ。これらはテロ組織であり、クルディスタン労働者党(PKK)の分派だ」と述べた。

アメリカ上院議員が「クルド人はアメリカとともに敵軍と戦った。トルコには彼ら(クルド人)への攻撃をしないでほしい」と述べたのに対し、エルドアン大統領は「私たちは次の2つを峻別する必要がある。クルド人とテロリストだ。クルド人は私の仲間である。私が当該地域に行っている投資を正しく見ているのなら理解できるはずだ。オバマ殿の(大統領だった)時期にコバーニーからトルコに亡命したクルド人は35万人だ」と返答した。

■「フェルハット・アブディ・シャーヒンは、テロ組織のリーダーの養子」

エルドアン大統領は、「フェルハット・アブディ・シャーヒン(マズルム・コバーニー)は、アポと呼ばれる分離主義テロ組織のリーダー(アブドゥッラー・オジャラン)の養子である」と話した。

■「安全地帯に100万人を住まわせることができる」

エルドアン大統領は、安全地帯について、「6ヵ月から2年の間で、安全地帯に100万人の難民を住まわせることができる。100万人をラッカやデリゾールに住まわせることができる」と述べた。

また、トルコによるシリア人難民への投資額が400億ドルであることに言及し、「ヨーロッパからトルコに来るのは、残念ながらたったの30億ユーロだ」と述べた。

■トランプ大統領「ヨーロッパはもはや責任を取らなければならない」

アメリカのドナルド・トランプ大統領は、シリア情勢を理由にトルコが400万人の難民を受け入れており、ヨーロッパはもはや難民問題について責任を取る必要があると述べた。

会談のメディア公開部分では、トランプ大統領が両国の関係の重要性に言及し、多くの議題を包括的に扱ったことを明らかにした。

トランプ大統領は、エルドアン大統領の「トルコは400万人の難民を受け入れている」との発言に触れ、「トルコは400万人の難民を受け入れており、大きなコストを払っている。もはやヨーロッパは、これに関して措置を取り、より一層の責任を取るべきだ」と述べた。

トランプ大統領は、トルコがこれらの難民たちがヨーロッパへ移動することを許可した場合、数百万の難民がヨーロッパへ移動するだろうと述べ、難民たちを受け入れているトルコに対し改めて感謝の意を表した。

S-400(ミサイル防衛システム)に関する質問に対してトランプ大統領は、「当件については対応中だ」と回答した。

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( 翻訳者:金戸 渉 )
( 記事ID:48065 )