パレスチナ:イスラエルとの衝突で数十人が死亡
2019年11月11日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ヨルダン川西岸における占領軍との衝突の中で1人の殉教者と数十人の負傷者

【ラマッラー:諸通信社】

月曜日(11日)、パレスチナ人1人が殉教、13人が実弾やゴム弾で負傷し、そして数十人が窒息、さらには少女1人が逮捕された。これは、被占領地ヨルダン川西岸での散発的な衝突の中での出来事だ。

パレスチナ保健省は、アナトリア通信に届いた報道発表の中で、(南部)ヘブロン県にあるアッルーブ難民キャンプでイスラエル占領軍の銃弾による負傷が原因でパレスチナ人1人が殉教したと述べた。

同省はそのパレスチナ人は胸に実弾による傷を負っており、瀕死の状態でヘブロン県の国立病院に搬送されたと説明した。なお、同省はその犠牲者の身元を明らかにしなかったが、パレスチナ国内の複数の情報筋が彼の名前はオマル・ハイサム・バダウィー(22歳)であると述べた。

パレスチナ人らがSNS上で拡散した動画にはバダウィー氏がイスラエル軍との衝突の最中にけがを負う瞬間と軍部隊による実弾の集中的な発砲の様子が捉えられていた。

一方で、パレスチナ赤新月社(NGO)は、アナトリア通信が同組織から受け取った報道発表の中で、同組織のメンバーが実弾による2人の負傷者を搬送し、そのうちの一人は下半身を負傷していたと述べた。これは、ヘブロン南部のファッワール難民キャンプで勃発した衝突の中での出来事であり、赤新月社は西岸中部のビーレ市北部の入り口で負傷者48人に対処したという。また負傷者のうち1人は足に実弾を受け、9人はゴム弾で負傷し、3人は火傷を負い、35人は催涙ガス弾によって窒息したことを指摘した。

さらに、ある目撃者は占領軍が実弾とゴム弾、催涙ガス弾を使用して、部隊に投石した青年らを解散させたと述べた。

この目撃者は、占領軍の部隊がラマッラー付近で発生した衝突の中で身元不明の少女を逮捕したと付け加えた。

パレスチナ人は月曜日、ヤーセル・アラファート前大統領の没後15周年を記念した追悼を行っている。

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( 翻訳者:山下綾華 )
( 記事ID:48100 )