シリア:イスラエルによる報復攻撃で多数の死傷者
2019年11月20日付 al-Quds al-Arabi 紙

■イランの「ゴドス軍団」とシリア政権の拠点に対するイスラエルの「報復」攻撃により数十人が死傷

【ダマスカス:本紙】

 イスラエルの軍用機が火曜から水曜にかけての真夜中に、占領下のパレスチナ北東部の国境地域からミサイルを相次いで発射した。その地域はシリア、レバノン、パレスチナを結ぶ三角地帯の中に位置し、ガリラヤ・パンハンドルとして知られる。また、ミサイルは首都ダマスカス近郊のイランにとって戦略的に重要な特性を持つ地域に向け発射された。イスラエルの占領軍によれば、20の拠点が最大の「報復攻撃」にさらされた。ロイター通信によると、この攻撃は前日のイスラエルに向けたロケット弾発射に対抗したものであるという。一連の攻撃により数十人が死傷した。これは、シリア政権の明白な機能不全と恥ずべきアラブの沈黙、そしてイスラエルが安全であるための権利をフランスが擁護するという状況下で発生した。

シリア人権監視団によると、首都ダマスカス及びダマスカス近郊へのイスラエルの一連の攻撃による死傷者数の合計は24人に上った。うち政府部隊5人と民間人3人を含み、残りはイデオロギー的及び財政的にイランと結びつき、「ゴドス軍団」に率いられた民兵隊に属しており、彼らの大半は非シリア国籍であった。また同団は、イスラエルのミサイルが武器庫や弾薬庫、野営地や地対空ミサイル発射台、その他複数の拠点を標的にしたと強調した。これは、首都ダマスカスの南及び南西にある、キスワ市やサアサア地区、マッザ軍事空港やジュダイダ・アルトゥーズ町、クドスィーヤー市近郊やサフナーヤー市周辺で発生した。

(後略)

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( 翻訳者:今中志穂 )
( 記事ID:48108 )