NATO首脳会議、注目はトルコ
2019年12月04日付 Hurriyet 紙


ロンドンで開催されるNATO首脳会談の後に会見をおこなったイェンス・ストルテンベルグNATO事務総長は、「私たちはエルドアン氏とともに昨夜、非常に有益な会談を行った。」と語った。その一方で記者会見に参加して質問を投げかけた新聞記者たちの大部分では、トルコとレジェプ・タイイプ・エルドアン大統領の間で行われた会談が話題となった。

イギリスの首都であるロンドンで行われたNATO首脳会談は閉会した。首脳会談後に報道陣の前に現れたNATO事務総長イェンス・ストルテンベルグ氏は、首脳会談について発表を行った。NATOの70周年に言及をしてから始めたストルテンブルグ氏は、「私たちが安全と防衛で依拠しているNATOは、話し合いをし決定を行って私たちが適用出来た唯一のプラットフォームとしてヨーロッパとアメリカの大陸を繋ぎ続けている。」と語った。

丸一日間続き、NATOのメンバーである29か国の政府と大臣らが一堂に会した首脳会談で取り上げられた主要な各種の問題について言及をしたNATO事務総長イェンス・ストルテング氏は、NATOの防衛予算が引き上げられることを決定したということ、またヨーロッパとカナダの貢献によって1300億ドルを追加して、来年にはこの予算が4000億ドルを超えることを見込んでいると語った。

■トルコが新聞記者たちの話題の的に

記者会見に参加して質問を投げかけた新聞記者たちの大部分は、トルコとレジェプ・タイイプ・エルドアン大統領との間での会見を話題にした。最初にバルチック諸国の防衛計画に対して支援を行うのかどうかということが問われたことを受けてNATO事務総長は、「私たちはエルドアン氏と昨夜非常に有益な会談を行った。今日も、全てのメンバーが改訂されたバルチック諸国の防衛計画を支持した。違う人の口で行われた発表について見解を述べるのは私の務めではない。しかしながら第5五条の条文が全員にとって有効なものであるということは忘れないでおきましょう。」と述べた。

テロとの戦いにおいてもNATOはトルコをさらに支援するということに言及したストルテンベルグ氏は、「私たちの全ての加盟国は第五条への結びつきを再確認した。私たちの目的は争う事なのではなく、争いを防ぐことだ。一つの加盟国に対して攻撃が行われた場合、それに対して応酬がなされる。第五条に基づいた全ての加盟国の合意の下で決定を行ったということが言えます。」と語った。

一つの質問を受け、人民防衛隊(YPG)について語ったストルテンベルグ氏は、「YPGの問題に関しては、NATOのメンバーの間で見解の相違が存在していますが、この問題はここでは正面から取り上げられませんでした。NATOのメンバーはこの問題については各自の範疇で見解を出します。」と述べるにとどまった。トルコのロシアからおこなったS400の購入に関しては、「トルコの自国の範疇の決定だ。しかしながらこれらの武器はNATOの防衛システムと統合することはありえない。」という表現を用いた。

首脳会談において取り上げられたその他の問題についても情報を与えたNATO事務総長ストルテンベルグ氏は、「NATO事務総長は首脳会談においてテロとの戦いとイスラム国((IŞİD))に対抗し、イランとアフガニスタンにおける我々のミッションにおいてもリーダーシップをとり、ハイブリッドな脅威の数々、非武装化の考えの数々、ロシアとの諸関係、防衛力強化の各問題とNATOの歴史においてはじめて中国の台頭も取り上げられた。私たちの防衛に対しての影響について様々に見解が交わされた。中国の非武装化問題における努力を積み上げるために推奨することに関しての合意が出来た。また宇宙を第五の作戦領域とすることが合意された。」と述べた。

ストルテング氏は、「ロシアに関して重要な各種の会談が行われた。強固な抑止力と防衛のため取り組みが増えるためにロシアとの対話のチャンネルが開かれ続けることへの決定がなされた。」という形で語った。

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( 翻訳者:堀谷加佳留 )
( 記事ID:48190 )