ロシア:パイプライン建設とリビア問題を通じて影響力拡大を意向(1)
2020年01月08日付 al-Sabah al-Jadid 紙

■プーチン大統領、中東で緊張が高まる中で地域プレイヤーとしての役割強化を目指す

【NP:本紙】

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は昨日水曜日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領を迎え、新たなガスパイプラインの竣工や、シリアとリビアにおける紛争について議論を行った。プーチン氏はシリアへの突然の訪問の後、昨日深夜、火曜日の午前一時にトルコに到着した。ゴドス部隊司令官ガーセム・ソレイマーニー将軍がアメリカの空爆によって暗殺されたことを背景として中東で緊張が高まる中、シリアにおいて紛争が勃発してから初めてのダマスカスへの訪問であった。

ロシア大統領は黒海を通じてロシアのガスをトルコと南ヨーロッパへと移送するタークストリームパイプラインの象徴的な開通によって、中東における地域プレイヤーとしての役割を強化することを目指している。また、バルト海の地中を通るタークストリームやノルドストリームといったパイプラインは、ウクライナを迂回してヨーロッパに対するロシア産ガスの供給を増加することを可能にする。

しかし、ヨーロッパのガス市場におけるロシアによる覇権の進展はアメリカに不安を覚えさせた。アメリカは先月、タークストリームと完成間近のノルドストリーム2の(建設)計画に関連する会社に制裁を課している。

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( 翻訳者:佐藤みちる )
( 記事ID:48396 )