プーチン・エルドアン会見ーベルリン
2020年01月19日付 Hurriyet 紙


ベルリンでのリビア問題サミットでエルドアン大統領が行ったプーチン露大統領との会談が終了した。エルドアン大統領は、会談のうちの報道関係者に公開された部分演説を行い、「リビアが平和と安定を獲得するためには、ベルリン・サミットで停戦と政治的プロセスへの転換が合意されるべきである」と述べた。プーチン大統領は、「我々は希望を失っていない。問題を終息させ続け、この衝突を終わらせる」と述べた。会談は、約1時間続いた。

リビアに関するサミットに出席するためドイツの首都ベルリンを訪れたレジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は、サミットの直前に、ロシアのウラジミール・プーチン大統領と会談した。

会談で、エルドアン大統領は、リビアに関して説明を行い、「我々が共同で尽力したことにより、現地で比較的平穏が得られた。しかし、我々の取り組みの主要な成果は、ベルリン・サミットを開催できたことで得られるだろう。停戦に関して課された責任と費やした努力を、我々は自覚している。我々は、(リビアの)サラージ首相を説得するため、大変な努力を示した。そして非常にありがたいことに、彼らもそれを受け入れ、モスクワ・サミットでも課された義務を果たした。国民合意政府側は、結果的に、我々の提案の結果、期待されていたことをすべて満たすことはできず、停戦合意に調印した。文書に署名しなかったハフタル司令官は、政治的解決ではなく軍事的解決を支持することを、改めて表明した」と述べた。

■エルドアン大統領:ハフタル司令官は攻撃的な態度をやめるべき

エルドアン大統領は、リビアで安定が得られるためにはハフタル司令官の攻撃的な態度が終わる必要があると述べ、「リビアが平和と安定を獲得するためには、ベルリン・サミットで停戦と政治的プロセスへの転換が合意されるべきである。これに加えて、政治的プロセスと解決の次の段階へと移るために、ハフタル司令官も攻撃的な態度をやめなければならない」と話した。

■メルケル首相、エルドアン大統領を出迎え

エルドアン大統領は、リビアに関する国際会議に出席するためドイツの首都ベルリンを訪れ、プーチン大統領と会談したあと、サミットが行われる中心部へ向かった。エルドアン大統領は、ドイツのアンゲラ・メルケル首相に迎えられた。

■エルドアン大統領、ファイズ・サラージ・リビア首相と会談

リビアに関する国際会議に参加するためドイツの首都ベルリンを訪れたレジェプ・エルドアン大統領は、リビアのファイズ・サラージ首相とも会談した。

■「圧力に負けずS-400ミサイルなどの計画を完遂」

エルドアン大統領は、2019年はトルコ・ロシア間の二国間関係の観点から非常によいものとなったと言えると述べ、「S-400などの、世界的に知れ渡る計画を、圧力に直面したにも関わらず、我が国民の利益から譲歩することなく決然として完遂した。トルコ・ストリームのようなエネルギー分野におけるもうひとつの大きな共同事業であるアックユ原子力発電所建設も、戦略的意図を含んでいる」と述べた。

■プーチン大統領「多くの分野で非常に親密な関係に」

エルドアン大統領に続いて話したロシアのウラジミール・プーチン大統領は、「実に多くの分野で我々の関係は非常に親密で、非常に熱烈なものとなっている。ほぼすべての分野で我々の対話はビジネス主導で、さらにしばしば簡単には続けられなかったとはいえ、我々は常に双方にとって適切で、共通する点を探すことを学んだ。これも近くにある2国の間での建設的な協力の輝かしい事例と言える」と述べた。

■「多くの鍵となる案件においてともに生産的に取り組んでいる」

プーチン大統領は、多くの鍵となる案件においてトルコとロシアがともに生産的な形で取り組んでいると述べ、「特に地域の問題、つまりシリアのような、イランの核問題のような、そしてもちろんリビア問題の解決のような案件において、トルコとロシアは生産的な形で取り組んでいる。我々はイスタンブルで重要な前進のステップを踏み出した。リビア側を停戦に呼びかけた。現地で起こった一連の事件にも関わらず、それぞれの側が我々に耳を貸し、停戦が宣言された。これは実にポジティブな結果であり、成功である。この結果のおかげで、我々は今日ベルリンで行われる会議に参加することができている」と述べた。

■「この問題を解決し、衝突を終わらせる」

プーチン大統領は、リビアでの衝突がヨーロッパを心配させていると述べ、「カダフィの死後、アフリカからヨーロッパに至る難民の流れが形成された。もちろん我々はモスクワでの会談に向けて取り組み、努力を費やした。リビア側がモスクワに来たこと、そして会談を我々とだけではなく自分たちの間でも続けたことすら、私にとっては成功である。外務大臣たちに感謝している。この共同声明を支持するのが一者だけだとしても、我々はまた希望を失わない。この問題の解決に努め、衝突を終わらせる」と語った。

プーチン大統領は、以下のように話した。

親愛なる大統領閣下、貴重な友よ、あなた方と再び会談できたことを非常に幸せに思う。
我々はみな、イスタンブルを視察できたことを光栄に思っている。1月8日の我々のための歓待を光栄に思う。
我々は、トルコ・ストリームの開通式典に出席した。両国にとって、ヨーロッパ諸国にとって、非常に重要な出来事だ。
あらゆる分野での対話はビジネス主導で行われている。共通の点を見つけ、歩み寄ることを学んだ。
特に、地域の問題であるシリア、イラン、そしてもちろんリビア問題といった議題において重要なステップを踏み出した。
イスタンブルでリビア側を停戦のために呼んだ。

一連の事件があったにも関わらず、各側が再び我々に耳を貸し、停戦に至り、衝突が止められた。この成功のおかげで、我々はこの会議に出席することができている。
リビア側もヨーロッパ側も、リビア問題を懸念している。この問題はヨーロッパを心配させている。
カダフィの死後、難民がヨーロッパへやってきはじめた。
我々はモスクワでの会談のために積極的に取り組んだ。リビア側が自分たちの間で会談を続けたことも成功である。これに関して外務大臣たちに感謝している。彼らはできる限りのことをしてくれた。
この共同声明を一者だけが支持したとしても、我々は希望を失わない。問題を終結させ続け、この衝突を終わらせる。

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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:48438 )