経済問題の影響は水の購入にも及ぶ
2020年01月26日付 Cumhuriyet 紙

四人家族の年間ペットボトル購入費用が2000リラまで上昇すると、水道水に使用する浄水器の購入が二倍に膨れ上がった。浄水器がある家庭の数が300万に上昇すると見込まれる。

あらゆる物の値上げに伴う生活用品の高騰は、最も基本的な消費物である飲料水まで国民を倹約に仕向けた。

イスタンブル・炭酸水・水・果実水生産者・販売者協会のアフメト・トゥラン・アクカヤ会長によると、トルコ全土でここ1年でペットボルトの飲料水は、小額の値上げが続いて合計で65%上昇した。イスタンブルで2018年に発表された最新の価格調整により、19リットルのペットボトルの飲料水が9.5リラになったとするアクカヤ会長は、この価格に3リラから4リラのサービス料がさらに追加されると述べた。現在は、最も安い大型ボトルは11リラで売られている一方、メーカーによっては19リラまで高騰している。2020年3月に導入されると言われている新たな価格表によって、この価格はさらに上昇するだろう。

トルコ浄水協会ギョクハン・ヒチコクルマズ会長は、経済的かつ健康的という理由で浄水器の需要が増加し、売り上げが2倍になったと述べた。

■より経済的である

4人家族が1週間で2本の大型ペットボトルの飲料水を消費したと考えると、1年間の支出は、1144リラから1976リラの間で推移する。国民は、飲料水に年間2000リラを費やすよりも、健康的であると謳う浄水器を1800リラで買い、7年から8年使用する方を選択する。

ヒチコルクマズ会長は、市の水道水1000リットルが平均5リラである中、19リットルの大型ペットボトルの飲料水を購入することは数トンの水道代が一気に払われることに当たることに注意を引いた。 「経済的でより健康的であるという理由でトルコ全土の1月あたりの販売は、ここ3年で3万機から6万機に増加した」とし、「現在浄水器を使用しているのは、250万世帯である。今年はこの数字が300万人となると見込まれる」と述べた。

「私たちもイズミルのみで活動していた市民団体だったのが、7から8の県で活動するようになった。輸入会社も需要の増加により、生産を始めた。さらに、地下水が汚く、自治体がどれだけきれいな水を確保しようと努めても、水道管を通過して家に届く水が汚いのを人々は理解した。浄水器は、流れる水をすぐにきれいにす る。」

■浄水器に関する証明書の問題

浄水器に需要が増加することで、消費者をだまして健康を害する浄水器の販売も増加した。トルコ浄水器協会ギョクハン・ヒチコクルマズ会長は、トルコ全土で売られている浄水器の約8割が必要な証明書が添付されていないことに注意を引いた。

ヒチコクルマズ会長は、次のように警告した。「きちんとした浄水器は、少なくとも1800リラ以上する。しかし、必要な証明書が添付されておらず、販売後、業者がいなくなるような商品は、1200リラで販売されるうる。業者が自宅を訪問して商品について可能な限り説明すべきである。 消費者が商品を信じられるかどうかについては、次の3つの文書に当たるべきである。サービスの信頼性に関する文書、メーカーの登録書、アフターサービスに関する文書である。これらがあれば、商品は信頼できる。関連省庁の試験を通過したということである。消費者をだます可能性はない。」

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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:48479 )