エジプト:諜報機関がメディア業界に和平案の報道指針を送付
2020年01月31日付 al-Quds al-Arabi 紙

◼ホサーム・バフガト氏:エジプトの諜報機関が編集長らに「世紀のディール」の報道方法についての指針を送付

【本紙】

ニュースサイト「マダー・ミスル」の記者であるホサーム・バフガト氏は、エジプトの諜報機関が国営紙及び民営紙の編集者らに、ドナルド・トランプ米大統領が火曜日(28日)に発表した「世紀のディール」の報道に関する指針を送付したと述べた。

バフガト氏は、木曜日(30日)の夕方にFacebookの投稿で次のように記した。「諜報機関は、世紀のディールの報道に関する様々な事柄を記した書面による指針を、国営及び民営紙の編集長らへ送付した。メディア業界の同業者たちはこの指針を受け取り、ご丁寧にも(次の)原本を公開したのだ。」

「和平案におけるメディアの動きは以下の通りにすること。宗教的もしくは国家的側面に言及したり、焦点を当てたりしないこと。和平案の詳細や、パレスチナ問題に対するエジプトやアラブの基本方針に今回の和平案が抵触するかどうかに関する独自の解釈について言及せず、必ず詳細の発表や慎重に調査されるのを待つこと。米国の案を『世紀のディール』の名で表記しないこと。アズハルが和平案についてコメントするよう引きこまないこと。(パレスチナ問題の基本方針、ジハード、エルサレム)のすべてに関して言及しないこと。」

同氏はこれに対して、「本当に、言葉を失うものだ」と評した。

エジプトはパレスチナ人とイスラエル人に対して、火曜日に米政府が発表した「世紀のディール」を注意深く検討するように呼びかけるとともに、米政府の努力に対して謝意を表明している。

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( 翻訳者:當麻 舞美 )
( 記事ID:48497 )