イドリブへ派兵増強
2020年02月13日付 Hurriyet 紙

アカル国防相は、イドリブの最新情勢について発表を行い、「停戦を実現し、それを維持するために追加派兵し、地域を統制する。過激派を含む停戦反対派には強硬姿勢を取り、あらゆる手段を講じる」と述べた。

フルスィ・アカル国防相は、イドリブで停戦を実現し維持するために、追加派兵をして地域を統制することを明らかにし、「過激派を含む停戦反対派には強硬姿勢を取り、あらゆる手段を講じる」と述べた。

アカル国防相は、NATO(北大西洋条約機構)国防相会議のために滞在しているベルギーの首都ブリュッセルで、イドリブでの動向に関する記者団の質問に応じた。
アカル国防相は、本会議ではイドリブも議題として取り上げられ、トルコの見解と今後の期待をNATO関係者および同盟国の国防相らと共有する機会を持ったと述べた。
アカル国防相はイドリブでの情勢が、10月に開かれた直近のNATO国防相会議以降、かなり悪い方向に向かっていると主張し、トルコは400万人のシリア人が暮らしているこの地域の保証国の一つであると述べた。

また、停戦の実現や移民対策、流血戦の終結に努めていることを強調し、アサド政権が今日まで停戦が4回宣言されているにも関わらず、空および陸からの攻撃を続けており、この攻撃はますます激しさを増していると述べた。

■「人道上の悲劇に世界は声を上げるべき」

アカル国防相は、アサド政権による攻撃が過激化し、移民も増加しているとして、およそ100万のシリア人が住処や故地を離れ、厳しい冬の中をどうしようもないまま、政権の領域へではなく、安全を感じられるトルコに向かっていると述べた。

この人道上の悲劇に世界は声を上げるべきだと強調し、TSK(トルコ国軍)の当該地域における観察地点について次のように述べた。
「停戦を実現し維持するために、追加部隊を派遣し、地域を統制する。過激派を含む停戦反対派には強硬姿勢を取り、あらゆる手段を講じる。追加されるトルコの観察地点は、現地の状況の監視において重要な役割を果たし続けるだろう。イドリブにおける我々の態勢を強化する目的は、停戦を永続的なものにすることだ。攻撃を仕掛けてくるあらゆる部隊に対し、必要であれば武力の行使をはじめ、絶対的な停戦の実現にむけたあらゆる措置を講じており、今後も講じていくことを改めて申し上げたい。」

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( 翻訳者:金戸 渉 )
( 記事ID:48542 )