イスタンブルで7階建てビル、崩壊
2020年02月14日付 Hurriyet 紙


イスタンブルのバフチェリエヴレルで、7階建ての建物が崩壊した。最初の情報によれば、この事故で死者や負傷者はいないが、事故現場では多数の消防やAFAD(トルコ災害緊急事態管理局)隊員の活動が続いている。イェルリカヤ知事は、「倒壊した建物の下に生存者がいる兆候は見られなかった。誰もいないと考えている」と発言した。バフチェリエヴレル市のハーカン・バハドゥル市長は、「崩壊の原因は、住人が退去した建物の鉄柱が、売却目的で盗まれたことだ」と説明した。イスタンブル県知事府は、建物は1か月前、倒壊の危険性を理由に住人を退去させていたと発表した。バクルキョイ共和国検察は、バフチェリエヴレルで以前にあった住民退去後の建物の倒壊に関する調査を始め、イスタンブル県知事府は会見で、倒壊した建物の近くにある5つの建物の住民が念のため退去させられたと、発表した。

バフチェリエヴレルで、都市開発のため1カ月前に空屋になった建物が倒壊した。
スィヤヴシュパシャ地区エメキ大通りナルル通りにある7階建ての無人の建物が倒壊し、警察や救助隊が派遣された。
警察官らは、倒壊した建物の周辺を警備し、がれきの下に人がいる可能性に対して、AFADとバフチェリエヴレル市の捜索班も事故現場へ集まった。

捜索班は、聴音器と捜索犬を使ってがれきでの作業を行っている。
倒壊した建物に隣接する、被害を受けたアパートと近くの建物からも、念のため住人を避難させた。
建物が倒壊した結果、いくつかの車が被害を受けた。

■「がれきの下に生きている人はいなかった」

イスタンブル県のアリ・イェルリカヤ知事は、バフチェリエヴレルで崩れた7階建ての建物のがれきの前で会見を行い、次のように語った。
「がれきの下に生存者がいる様子はなかった。我々は、誰も巻き込まれていないと考えている。しかしながら、捜索班の監督のもと、現場の掘り出し作業を行う」と述べた。アリ・イェルリカヤ知事は倒壊した建物の前で20時半に会見を開き、「14時45分から、5時間半以上に渡って捜索活動が行われている。ハジ・テムル・マンションは原因はまだ不明だが崩れ落ちた。9月26日にスィリヴリでマグニチュード5.8の地震が起きたあと行われた継続調査で、リスクが高いと判断されたため、バフチェリエヴレル市によって建物から居住者を立ち退かせた。電気、ガス、水道も止めた。街区長は現地の建物が無人であるかに関してあらゆる調査を行い、公的報告書にまとめた。偶然なことに、この建物は明日、市によって取り壊されることになっていた、60日以内という期限が切れる前に…。立ち退き前に住んでいた全員、一人ひとりと連絡を取った。全員がこの建物には居ないと言ってくれた、ありがたいことだ。」

「ある市民が、がれきの下で誰か人を見たと言った。この話を信用して、約6時間、AFAD、消防局、K9(警察犬チーム)、捜索救助班が一丸となって、極めて慎重に活動を行った。少なくともナルル通りのアスファルト地点まで捜索した。しかしながら誰も発見されなかった。少し前に活動を休止し、聴音器とK9で最後の確認を行った。生存者のしるしはなかった、感謝したい。無人だったのだろうと考えている。しかしながら、我々は捜索救助班の監督のもと、ここで現場の掘り出し作業を行う。建物の取り壊しはこれで終わるだろう。今回のことから教訓を得なければならない。地震の後、酷い被害を受けた建物は、数は少ないが直ちに、一刻も早く取り壊さなければならない。」

ある記者の「建物がなぜ崩壊したのか、原因は特定できたのか?」という問いに、イェルリカヤ知事は、「バクルキョイ共和国検察が『捜査する』と言っている。となれば、それを我々はそれを待つ。どのような結果がでるか、私も気になるところだ」と答えた。

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( 翻訳者:大畠梨紗子 )
( 記事ID:48548 )