ロシア、イドリブ関係発表
2020年02月19日付 Milliyet 紙

ロシア外務大臣セルゲイ・ラヴロフ氏は、「シリアの問題について、トルコとの合意には至らなかった。」と述べた。ラヴロフ氏の後でクレムリンからやってきた発表では、「イドリブにおいて緊張が高まらないように会合は継続する。トルコのイドリブでのシリア政府軍に対する軍事作戦は、最悪のシナリオになりえる。」という表現が用いられた。レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は、今日の会派会合において、「イドリブにおける作戦は、時間の問題だ。」と語った。

シリアの北部にあるイドリブにおいて高まっている緊張を受けて、ロシアから次々に発表が行われた。ロシア外務大臣セルゲイ・ラヴロフ氏は、シリアの問題に関してトルコとロシアの代表団が行った各種の会談に関しての質問に答えた。ロシア外務大臣は、「イドリブに関しての合意が適用されるということについての、ロシアとトルコ大使たちと行った交渉で、一つの結論に辿りつくことはできなかった。私たちは、いかなる新しい条件も提案することができなかった。私たちの首脳たち(プーチンとエルドアン)が合意に達した、あらゆることを実現することが必要であると私たちは信じています。」と述べた。

イドリブに関する合意の基本において、反体制派たちとテロリストたちが分け隔てられる事が条件であると述べたラヴロフ氏は、テロリストたちは、この合意と共に行われた停戦協議には含まれないだろうと表現した。

トルコ側が反体制勢力とテロリストたちを分け隔てるという点において一つの結果に辿りつけなかったと主張するラヴロフ氏は、このこと共にイドリブにおける挑発行為が続いていると主張した。

プーチンとエルドアンのイドリブの問題に関し、昨年の秋に行った第二回会合において、イドリブにおいて非武装化された一帯が設置されるという点が合意されたと引き合いに出したラヴロフ氏は、この合意が侵害されないために一帯においていかなる武器も戦闘員も存在しない必要があると話した。

政権はイドリブにおける各種の合意や停戦を批准しつつ、各種の挑発に対して応酬をおこなったと主張しているラヴロフ氏は、ロシアもまたこれを支援したと表現した。ラヴロフ氏は、テロリストたちと彼らと協力する人々は緊張緩和地帯から出ることを望まないために、挑発行為が続いていると主張した。

シリア政権がM4とM5の陸路を手中に収めたことも、プーチンとエルドアンがイドリブの問題について行った合意に従ったからである、と主張するラヴロフ氏は「この問題について私は大変に詳細に語っています。なぜならばイドリブでの出来事は、2018年9月と2019年10月でどのようなことについて合意に至ったのかということを、誰も思い起こさなかったという印象を与えています。」と語った。

ラヴロフ氏は何人かの西側の代表者たちの回答によれば、「イドリブにおけるロシアとトルコの状況は、ただ膠着させることで、テロリストに干渉せず、彼らの活動を容認している」という印象もたれていることを指摘し、「実際はそうではなく、テロリストたちに対して、イドリブではいかなる時も干渉しない、という点には約束がされませんでした。ロシアとトルコの首脳たちが行った各種の合意をもう一度読めば、全ては理解されることでしょう。」という表現を用いた。

ロシアとトルコの会合は最高レベルで継続する用意があると強調するラヴロフ氏は、「トルコ人の同僚たちと最近の状況を、私たち合意したことを実行する道を、一年半前の状況が新たに構築されるという観点ではなく、私が言及した結果の観点からのこの合意の検討を私たちは続けていきます。最高レベルを含む、ありとあらゆるレベルでの作業をすることへ私たちは準備が出来ています。」という形で話した。

■クレムリン:折衝は継続する

クレムリンの報道官であるディミトリー・ペスコフ氏は、イドリブにおける緊張がさらに高まっているためにロシアはトルコとの折衝を続けていくだろうと語った。

ペスコフ氏は、首都のモスクワにおいてトルコとロシア代表団との間で実現した、イドリブに関しての協議について新聞記者たちに対して評価を行った。 

トルコとロシアの間で、ソチにおいて一年以上前にシリアの問題に関しての合意が行われたということを引き合いに出したペスコブ氏は、「この各種の合意に私たちは満足しました、そしてこの双方の対応に満足しました。」と語った。

シリアにおいて政権軍とロシア軍の各地の拠点がイドリブを通して、何度も爆撃されたと主張するペスコブ氏は、「戦闘員たちとテロリストグループらが、シリア軍勢力に対して、またロシア軍の各拠点に対してイドリブを通じて攻撃を始めたことにより、ソチで達した合意には満足できなくなりました。しかしながらイドリブにおける緊張がさらに強まることがないようにトルコとの折衝の数々を継続するつもりです。」という表現を用いた。

トルコ共和国大統領レジェプ・タイイプ・エルドアンとロシア首相ウラジーミル・プーチンとの間での電話会合は未だに行われていない、と述べるペスコフ氏は、「しかしながら大臣たちは緊密なやり取りを行っていて、このために数時間以内にそのような会合は設定できる。」と話した。

ペスコフ氏は、エルドアン大統領の、「イドリブ作戦は、時間の問題だ」という言葉に関しては以下のような評価を行った。

「今は最悪のシナリオから抜け出すことにしよう。もしもイドリブにおけるテログループに対しての作戦について言及しているのであれば、これはソチにおける合意には適しているものである。なぜならば大量の武器と弾薬を有しているこのテロリストグループたちを無力化させることはトルコの責務であるからだ。しかしながら、もしもシリアの正規の政府そしてシリア軍に対しての作戦について言及しているのであれば、これは起こりえる最悪のシナリオである。」

トルコ共和国大統領レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は、今日の会派会合においてイドリブに対して起こりえる軍事作戦は時間の問題であると語った。

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( 翻訳者:堀谷加佳留 )
( 記事ID:48570 )