アルジェリア:2月22日を民衆運動の記念日に
2020年02月20日付 al-Quds al-Arabi 紙

■民衆運動一周年記念の前夜に首都の入口が狭められる一方、テブン大統領は2月22日を国民と軍の結束の日とすると発表

【アルジェ:本紙】

首都とその近郊の多くの市民は、民衆運動一周年記念の前夜に首都アルジェの入口が狭められていることに対して不満を訴えた。この運動は、2019年2月22日に勃発したもので、これにより、アブドゥルアズィーズ・ブーテフリカ前大統領の五選計画は頓挫し、同大統領とその一派は失脚した。こうした中、アブドゥルマジド・テブン大統領は、毎年2月22日を国民と軍の結束の日とすることを発表した。

多くの市民は、民衆運動一周年記念の前夜に首都の入口に厳戒に設置されたバリケードに対して不満を訴えていた。これにより、東西両方面で大規模な渋滞が発生したためだ。また、民衆運動の記念日である金曜日を直前にして首都東側の複数の入口付近で整備事業が始まったことを訝しむ人さえいる。記念日には首都やその他の都市で大規模なデモが想定されるからだ。

一方、国営放送が昨日水曜日(19日)に伝えたところによると、アブドゥルマジド・テブン大統領は民衆運動開始から一年の記念日を、民主主義のための国民と軍の結束及び連帯のナショナルデーとする大統領令を発令した。

また、国営放送は「この日は同胞の絆や国内の結束を強化し、国民と軍の連帯の精神を根付かせるデモや諸活動を通じて国土全域で祝われる」と解説した。

この決定に関する発表は様々な反応を呼び、政府のダブルスタンダードを訝しむコメントも多くあった。というのも、政府は一方では民衆運動を認めてナショナルデーを定めたり、それを祝うように呼びかけたりしていながら、他方では首都の入口を狭めて、市民が首都に向かうのを阻止しようとしているからだ。一方、この措置については、民衆運動を妨害するいかなる試みをも回避するための必要な治安措置に関係しているという者もいる。

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( 翻訳者:堀嘉隆 )
( 記事ID:48578 )