独極右襲撃に、メルケル談話
2020年02月21日付 Hurriyet 紙


ドイツのアンゲラ・メルケル首相は、ドイツでの人種差別主義者による銃撃事件について「この恐ろしい殺戮の背景を完全に明らかにするためにあらゆる種の努力を行う。人種差別主義は害悪であり、嫌悪も害悪である。この害悪は我々の社会に存在しているのだ。国民は人種・宗教によって区別されない」と述べた。

ドイツのアンゲラ・メルケル首相は、ドイツ・ハーナウ市で発生した極右によるテロ攻撃について「人種差別主義は害悪であり、嫌悪も害悪である。この害悪は我々の社会に存在しているのだ」と述べた。

メルケル首相は、ハーナウ市の2ヶ所で発生し9人が死亡した銃撃事件について、首相官邸で声明を発した。

メルケル首相は、ホルスト・ゼーホーファー内相、クリスティーン・ランブレヒト法相、ヘッセン州のフォルカー・バウフィアー知事、ハーナウ市のクラウス・カミンスキ市長と事件について会談を行い事件の情報を収集したと述べ、ブリュッセルで行われるEU(ヨーロッパ連合)首脳会談に参加して事件の捜査と負傷者の状態に関する情報を集めると述べた。

ドイツのフランク・ヴァルター・シュタインマイアー大統領とも会談したメルケル首相は「決定的な評価を行うにはまだ早い。しかし、この恐ろしい殺戮の背景を完全に明らかにするためにあらゆる種の努力を行う」と述べた。

メルケル首相は、今のところ銃撃犯の極右・人種差別思想が犯行の動機だとする多くの証拠が見つかっているとしたうえで「人種差別主義は害悪であり、嫌悪も害悪である。この害悪は我々の社会に存在しているのだ」と述べた。

メルケル首相は、この害悪が多くの犯罪の原因だとして、2000年から2007年の間にドイツの極右テロ組織・NSU(国家社会主義地下組織)が起こした殺人事件と、昨年カッセル市長のヴァルター・リュプケ氏が殺害された事件、それにハッレ市でシナゴーグとドネルケバブの屋台が襲撃された事件を挙げた。

メルケル首相は「ドイツ政府と全ての国家機関は、国内の全ての個人の権利・名誉に賛同する。我々は国民をルーツ・宗教によって区別しない」と述べたうえで、ドイツを分断する試みに対して全力をあげて決然と食い止めてきたと述べた。

ドイツ・ハーナウ市にて未明、2ヶ所のカフェで銃撃事件が発生し、トルコ人を含む9人が死亡した。

特別部隊による作戦の結果、事件の実行犯である43歳のトビアス・Rと72歳の母親の遺体が犯人の自宅で発見された。

犯人のトビアス・Rは狩猟の資格を保持しており、事件の後に手紙と映像を残していたということがわかっている。

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( 翻訳者:神谷亮平 )
( 記事ID:48582 )