ドイツで極右襲撃、トルコ人5名含む9名死亡
2020年02月21日付 Milliyet紙

ドイツのハーナウ市で発生した人種差別テロの攻撃でトルコ人5名を含む9名が死亡した。犯人は母親を殺害後自殺し、人種差別的思想をつづったものを残していた。

ドイツハーナウ市で発生したテロ事件に対する衝撃が続いている。ドイツ西部のハーナウ市で19日夜発生し、2丁の銃が使用されたこの襲撃で計9名が死亡した。極右思想の持ち主であるトビアス・ラージェン容疑者はその後自宅で母親と死亡した状態で発見された。つまりこの事件での全死者数は11人となる。また、この襲撃で亡くなった方々人のうち5名がトルコ人であったことが発表された。ドイツメディアによれば被害者の一人は妊婦であったという。ラージェン容疑者は自身の母親を殺したのち自殺したと考えられている。

ミッドナイトとアリーナ・バー&カフェという二つの店舗を襲ったこの事件は、外国人に対する排外感情を動機として実行された。現地メディアによると、ハーナウ市中心部にある水たばこバーが最初に襲撃された。容疑者はその場にいた人々に向けて無差別に銃を向け、妊婦1名を含む5名が死亡した。この事件現場からのすぐそばの広場が次に襲撃され、4名が亡くなった。全被害者のうち5名がトルコ人であることがわかっている。ドイツメディアの報道によると、死亡したトルコ人のうち4名は以下である。セダト・ギュルビュズさん、ファーティヒ・サラチラルさん、ギョクハン・ギュルテキンさん、フェルハト・ユンヴァルさん

43歳であった容疑者はビデオと手紙を残していたことがわかっている。ビデオでは計画を実行したラージェン容疑者が極右的で反移民的な声明を述べていた。容疑者は「ドイツ国内から追放することのできないこれらの人々の存在を消してしまわなければならない」と語っていた。さらに、容疑者は事件前にYou Tube上に「アメリカ合衆国民への個人的なメッセージ」という題の英語の動画をアップしていた。彼はこの動画内で、アメリカには極秘軍基地があり、子供たちがそこで搾取され痛めつけられて殺されていると話していた。

■「人種差別は毒」

アンゲラ・メルケル独首相は事件に関する会見で「ドイツにとって非常に痛ましい一日である。」と述べた。事件のことを聞いたメルケル首相は「この恐ろしい殺人事件の全貌を明らかにするため、あらゆる努力をしていく。」と語った。メルケル氏は容疑者が極右で人種差別主義者であったが故に事件を起こしたことを示す多くの証拠があると明かし、「人種首差別は毒、忌まわしい毒であり、この毒は我々の社会に存在する」と話した。また、この毒が多くの犯罪の原因となっていることを指摘したうえで例を挙げた。

メルケル首相は「ドイツ政府および全国家機関は、国民一人一人の権利と名誉を保障する。我々は国民を出身や宗教で差別したりしない。」と述べ、国民を分断しようとする人々に対して断固立ち向かうと語った。事件後の20日、ヘッセン州では半旗が掲げられ、ハーナウではカーニバルが中止となった。

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(翻訳者:大谷菜々)
(記事ID:48583)