トルコ文学:オルハン・パムク『私の名は紅』出版21周年記念講演-研究書新刊
2020年01月22日付 Cumhuriyet紙


オルハン・パムクは小説『私の名は紅』の執筆から21周年を記念して、読者と邂逅した。
約2時間続いたトークセッションにやって来た読者たちの大半はヤプ・クレディ・ロジャに収まり切れなかったためにトークセッションを外で聴講した。



イベントでは、小説『私の名は紅』の出版の準備をしたエルマン・ウルマク氏と小説に関しての2本の論文を執筆したフェリデ・チチェキオール氏も、作家と列席した。

■『ホスローとシーリーン』からの影響

『私の名は紅』という小説がどのように執筆されたのかということを説明したオルハン・パムクは、カンファレンスの間中、ニザーミーが執筆した『ホスローとシーリーン』のメスネヴィーからの画像の数々をスクリーンに投影した。小説はこれらの絵の数々を眺めながら執筆したと語るパムクは以下のように述べた。『この物語ではシーリーンは、ホスロ―の絵画を眺めて彼と恋に落ちます、そしてこの場面はその話を絵によって伝えているところです。この絵は私にとって重要な意味をもちます。絵画を眺めながら物語を物語ること、ある一枚の絵が物語の発端であるという事は重要なのです。私にとってもまた小説の始まりであるのですが、さらにここで、絵でご覧になっている物語はどのようなものでしょうか?この女性はシーリーンであり、ある一人の男性の写真を眺めています。彼は非常に容姿端麗であり、彼女は彼に恋に落ちます。その後で現実にその男性と出会い、恋が始まるのです。』

小説が、15世紀と16世紀のイスラムのメスネヴィーの中の数々の物語から影響を受けながら執筆されたと語る作家は、影響を受けたものは、物語中の数々の文章以上に、様々な絵からであると語った。昔の物語の数々から影響を受けた一つの現代小説を執筆したと述べるパムクは、小説の執筆は4年以上の長期に渡ったということと、小説のタイトルは最初の年には『一目ぼれの恋』であったと語った。「その人のことを見て、そして恋に落ちるのです。どうして3回も見つめる必要があるのでしょうか?その男性が大変ハンサムで、美しいのであれば3回も見つめる必要などありません。そういうわけで私は一回で、彼に恋に落ちてしまうような男の物語を物語たく思ったのです。しかしながら、更に重要なことは、この小さく、そして古い物語の数々から私は影響を受けているのでありますが、それらは全く別のある時代に属している特徴の数々があるので、完全には影響は受けませんでした。」

■21周年記念の21の評論

『私の名は紅に関しての諸研究』という本を出版したエルカン・ウルマク氏は、仕事は本に関して書かれた様々な研究を纏めあげる事だったと語った。ウルマク氏は、本に関して「これには実際のところ、『批評家の目による全ての人々の物語』とも考えることが出来ます。それぞれに異なった様々な文章と出会った書き手たちは、これを一体どのように解釈するのでしょうか?私たちは、このことを少しばかり説明しようと試みました。』
と語った。

小説の出版から21年を機会に読者と邂逅した本では、小説に関しての21の評論と並びオルハン・パムクによって行われた講演も含まれている。
脚本家で作家のフェリデ・チチェキオール氏は、書籍に掲載されている数々の記事が出た時のオルハン・パムクの協力とその影響について語った。パムクは、彼に書庫にある様々な本を贈呈したと語るチチェキオール氏は、「ルネッサンスの視覚の様式へそしてルネッサンスの一つの神話として、フィクションとしてその後にその時代に帰された視覚の様式に関しての私たちの会話の数々は、私にとって言葉とイメージの授業であり、インスピレーショとなったのです。」と語った。

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(翻訳者:堀谷加佳留)
(記事ID:48651)