国境に迫るバッタ巨大群、心配は無用か?
2020年03月15日付 Milliyet紙


アフリカで始まり拡大しながらトルコのイラン・イラク国境まで迫るバッタ被害についてオルドゥ大学(ODÜ)文理学部分子生物・遺伝学科のハサン・セヴギリ教授が現状を述べた。

サバクトビバッタの群れがトルコにやって来る可能性は考えていないと語るセヴギリ教授は「『バッタがやって来て我々に壊滅的なダメージを与える』という状況にはない。トルコ在来種で脅威となるバッタ種がいくつかあり、それらをコントロールする必要がある」と述べた。

オルドゥ大文理学部分子生物・遺伝学科のハサン・セヴギリ教授は、バッタは異なる国々でたびたび大群となって出現しており、直近の蝗害はアフリカ東部、アラブ地域、パキスタン、イラン、イラク北部およびパキスタンとインドの国境地域で非常に多く発生していると述べた。

サバクトビバッタは3年前に大量発生し、1平方キロメートルあたり1億5千万匹にもなる群れだった可能性があるとセヴギリ教授は指摘した。同教授は「これらはサバクトビバッタと呼ばれ、お互いに密な接触状態にあるとき、その地域の植物をあっという間に食い尽くし、集団で他の地域に移動していく。飛来したあらゆる地域の植物を餌とし、それらを食い尽くし、その場所で交尾・繁殖して再び別の場所に移る。そして農地に甚大な問題を及ぼす。また飢饉の原因にもなる。2020年、今回発生したバッタは特にアフリカ東部、アラビア半島の一部、クウェート、スーダン、イエメン、パキスタンといった地域に深刻な問題を引き起こした」と述べた。

■「大量発生した場合、被害を受ける」

「砂漠のバッタはトルコに来るのか?」という疑問は想定されると述べたセヴギリ教授は、「歴史上、ときどき来ることもあったが、私はこの種類には大した危険があると考えていない。一方、サバクトビバッタとは別種でトルコの在来バッタが何種類かいる。それらが我が国で何度も大量発生し、そうなると局地的とはいえ被害をもたらしている。昨年と一昨年シャンルウルファのいくつかの地域で数種のバッタが局地的に深刻な被害を引き起こした。さて、ではサバクトビバッタはトルコに来るか?私はこのバッタがトルコに来る可能性は考えていない。より大量に繁殖し移動している地域はスーダン、ソマリア、エチオピア、ケニア、アラビア半島南部ではいっそう活発で、繁殖地域もそれらの地域である。しかしもし風向きやその他の要素、地球温暖化、気候変動によりトルコにも影響があるとすれば、影響を受けるのは南東アナトリア地方あたりに限られるだろう」と述べた。

■「脅威になりうる在来種がいる」

セヴギリ教授は、サバクトビバッタがトルコにやって来るとすれば、バッタが地中に落とす卵も重要で、農家はこれにも注意する必要があると説明した。また続けて、「バッタは特定タイプの土壌構造、つまり砂漠的な特徴をもつ地域に卵を残すため、産卵に適した土壌構造と気候条件を必要とする。バッタが卵を産めたとしても卵から幼虫が孵化しない可能性がある。そのため注意深く観察して農家に注意を促す必要がある。「やってきて我々に壊滅的なダメージを与える」という状況ではない。我々が注意すべきポイントは、自分たちの国に潜在的に脅威となるバッタ種が存在し、それらをコントロールする必要があるということだ」と述べた。

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(翻訳者:原田星来)
(記事ID:48671)