パレスチナ:「家にいよう」運動(2)
2020年03月26日付 al-Quds al-Arabi 紙

■パレスチナ人が対コロナ「家にいよう」運動に参加し、外出自粛下の日常を書き綴る(2)

【ガザ:本紙】

大半の家庭が完全に親戚や友人宅への訪問を絶ち、ウイルス流行の拡大を阻むために自主的に「外出自粛」に取り組んでいる。そして、この方法は日課として取り入れるなど思いもしなかったものだ。このような形で伝染病が世界を襲うなんて想像していなかった。

西岸地区では2週間以上前に「家にいよう」運動を始めてから、生活の記録を書き留めている家庭も数多い。ビルゼイト大学のメディアセンター長を務める、ラーマッラー在住のニバール・サワービテ氏は、「フェイスブック」の自身のページ上への投稿を通じ、厳戒態勢下を過ごす家族の日常を綴っている。ニバール氏は「母の日」に子供たちがプレゼントを買えずに家族が嘆いている様子や、食事の支度や自宅での日課について、またインターネット上のビデオチャットを通じた友人や親戚との交流についても書き綴った。

この運動の呼びかけに参加したのは市民だけでなく、多くの政治家までもが運動に参加した。政府高官による国民に向けた正式な不要不急の外出自粛要請に加え、パレスチナ解放機構執行委員会のサーイブ・エレカト事務局長も「ツイッター」上で以下のツイートをシェアしている。「15日間誰も通りにいないほうが、誰も家にいないより、15日後にはよっぽど良い状況になる。家にいよう。愛する人と新たに親睦を深めるための、望まれている変化を起こすための、そして再び読書や書き物をするためのまたとない機会だ。」

(後略)

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( 翻訳者:松浦葵 )
( 記事ID:48749 )