トルコ文学:ディストピア小説『燃える頭』がドラマ化!―トルコ文学の新刊続々
2020年03月17日付 Hurriyet紙


アフスィン・クム氏の新作小説『キュブラ(Kübra)』の出版の報を私は先日伝えた。今回は、また新たな素晴らしいニュースがある。クム氏のデビュー作である『燃える頭(Sıcak Kafa)』がドラマ化されるのだ。

『燃える頭』のテーマは衝撃的だ。言語と会話を介して、頭脳から頭脳へと感染する狂気の伝染病が混乱をもたらす世界で、密かにこの病気の影響を受けなかった唯一の人物、古代言語学者であるムラト・シヤヴシュ氏だ。
無慈悲にも名高い『伝染病闘争機構』によって捜索されていることを知ったムラトは、隠れていた(伝染病から)免れた地帯から逃れて、火事の只中にあるイスタンブルの秘密のトンネル網で、その病の彼への遺産である‟燃える頭”の秘密を追い求める使命を担う。
この粗筋からも明らかなように、大冒険が私たちのことを待っているのだ。取り分けコロナウィルスが世界を揺るがす今日においてトルコ産のあるディストピア物語を読み、また視聴することは興味を掻き立てられるものになるはずだ。

■誰がどの本を読んでいるのか?

・インキラプ出版社の上級取締役であるアレン・シェノルキャン氏は、ブーラ・ギュルソイ氏の『最初の終末:太陽の落ちた場所(Birinci Kıyamet: Güneşin Batıığı Yer)』を読んでいる。

・作家のソルマズ・コムラン氏は、イジュラル・アイドゥン氏の『ある籠の世界(Bir Cihan Kafes)』を読んでいる。

・ヒュリイェト紙のライターであるカナト・アトゥカヤ氏は、ギュネシ・アヤス氏の『音楽社会学:諸制度への入門(Müzik Sosyolojisi, Kurumsal Bir Giriş)』を読んでいる。

・テレビタレントで小説家でもあるハンデ・エルテキン氏は、ジョン・ドス・パッソス氏の『オリエント急行』を読んでいる。

・映画ライターのケレム・アクチャ氏は、ガブリエル・ガルシア・マルケスの小説『予告された殺人の記録』を読んでいる。

■弁護士で作家のウウル・アテシュ氏から最新作

作家で弁護士であるウウル・アテシュ氏。昨年に出版されたデビュー作である『クアンタム・レターズ(Kuantum Mektupları)』は彼自身の独自のスタイルより、大好評となり、今も読者たちの手に渡り続けている。
ウウル・アテシュ氏は、『クアンタム・レターズ』において彼自身のように弁護士であるサラ・スターン氏のニューヨークからトルコに至る冒険に満ち溢れた物語が綴られ、私たちを毎回驚かせるサプライズの数々そして謎解きに満ち溢れた旅路へと出発する。
特に本のラストは非常に大きなサプライズと共に終わる。まだ読んでいない人たちにはおススメしよう。アテシュ氏は、画期的な推理小説タイプとなる予定の第二作目の小説が今年中に本棚に加わるという朗報も与えた。新しい本も、私は固唾をのみ待っている。

■あぁ、アイシェルよ!

姿の見えない様々な生を移ろいゆく時の中で私たちはその後ろに従えている。
もう一つ別の生を見ることはできずまた、感じる事も出来ない。
しかしながら多くの場合このような人々は、過去から今日へ私たちを結びつけるある橋を渡ったか、私たちの生活へ色彩をふりまいているのだ。
『アイセル(Aysel)』という小説の冒険もまた、生活を幾つもの細い線と共に描き出すある女性の物語だ。崖に面する土地における生活、愛の物語だ。3世代の女性たちがそれぞれ主役を演じた存在のための闘いである。トルコの社会的な生活において家族の中で起こる非常に小さな様々な変化が、静かなる革命としてもたらされたことの結果である。
ブルチャク・ギョニュル氏のサインが入った『アイセル』は来月に書店の棚に並ぶことになるだろう。H2o書籍が本の出版社である。



■アンデルセン賞受賞の作家ブユル・フェネル氏の作品出版!

イタリアの最も重要な児童文学者の一人としてその様々な本が数えきれないほど翻訳されたジャンニ・ロダーリ氏は、児童文学界の『小さなノーベル賞』として知られる名誉あるアンデルセン賞を含む数多くの賞を受賞した。
作家は子供たちの色彩豊かな世界を匠の筆致で描き出した本の数々がブユル・フェネル出版社から刊行される!



■伝染病が影を落とす世界で読む『平和機械(Barış Makinesi)』

イタリアは殆ど、ペスト禍の時代に戻ったかのようだ。隔離された諸地域は、常時発せられる警報、発着便が次々にキャンセルとなり、ありとあらゆる地点がそれぞれ幽霊都市となったかのようだ。
旅行者たちに大人気のスポットであるローマは初めて、これほどまでに人気のなく静かな日々を経験している。
ちょうどこのような毎日が続いている中で私は一つの素晴らしいニュースを手に入れた。:私の愛すべき親友であり、作家そして新聞記者であるオズギュル・ムムジュ氏の『平和機械』というタイトルの小説がイタリア語でも出版されたのである。『平和機械』は平和と争い、自由意志とそして運命に纏わる物で、重要なデビュー作だ。
イタリア語への翻訳はジュリア・アンサルド氏が担当した。ハサン・アリ・トプタシュ、アスル・エルドアンといった作家の翻訳者でもあるアンサルド氏のサインが入った『平和機械』の翻訳は現代の困難な日々においてイタリア語読者によって、どのように出迎えられて批評されるのだろうか?

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(翻訳者:堀谷加佳留)
(記事ID:48825)