シリア:イドリブで金曜の集団礼拝の一時停止
2020年04月03日付 al-Mudun 紙


■イドリブ:金曜礼拝の一時停止…サラフィー主義者分裂の恐れ

【本紙】

イドリブ県のモスクにおける金曜礼拝の一時停止の決定は、サラフィー主義者のうち、「シャーム解放機構」の賛同者と同機構に対立する立場をとる者との関係を脅かしている。反「シャーム解放機構」のサラフィー主義者らは、木曜日(2日)、「救国政府」が発出した決定を法的に無効であるとみなし、これに従わないように呼びかけた。

イドリブ県の「シャーム解放機構」に近い「救国政府」の管轄下にあるワクフ省は、イドリブ県内のすべてのモスクにおいて金曜礼拝の一時停止を発表した。これは新型コロナウイスの予防と拡大防止措置としてである。

イドリブ県のモスクは、「オリーブの枝作戦」や「ユーフラテスの盾作戦」の舞台となったアレッポ郊外の地区、および「平和の泉作戦」の舞台となった地区に位置する反体制派支配地区において、早い段階ですべての礼拝の一時停止が発表されたときもシリアで唯一まだ金曜礼拝と集団礼拝を行っていたモスクである。

シリア政府の支配地域での感染者数および死者数の増加と時を同じくして、「救国政府」は集中的な措置を開始した。新型コロナウイルス感染がイドリブ県にも広まる恐れがあることから、「救国政府」の管轄下にある市議会は2日前に感染症の流行防止のための一連の予防措置を発表した。なお、この措置には、市場や人が集まる場所の公共の場の閉鎖も含まれる。また、これに先立って、イドリブ県とアレッポ県郊外の反政府勢力支配地域を結ぶ二カ所の検問所の閉鎖が発表されていた。

(後略)

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( 翻訳者:原実都姫 )
( 記事ID:48836 )