経済、流血つづく―政府の支援は遠く・・
2020年04月09日付 Cumhuriyet 紙


政府、中小事業主に対しての現状経済対策無し。支援はごく一部に限定。

新型コロナウイルスが猛威を振るっている。それによる経済への支障は大きく、あらゆるところで不安が頂点に達している状況である。何週もの間、オフィスや美容院、カフェなどが休業している。

レストランでは持ち帰りサービスのみ許可されている。とは言え、大半が客が来ないため休業している。人々の目と耳は、ここ40年間「縮小された」政府に向けられている。小紙は首都アンカラで、営業を続けている店主に話を聞いた。彼ら全員はまさに危機的な状況にあった。

■「廃業を遅らせている。」

店主たちは名前や仕事を公表したがらなかった。その理由もはっきりと述べている。怖いのだ。持ち帰りサービスを行っているとあるケバブ屋は次のように苦しみを激白した。
「廃業を少しでも遅らせるために営業している。しかし誰も外に出ていないのに、誰にケバブを売ればいいのだ。ウイルスが我々を壊した。水道代も払えず、止められてしまった。電気代も払えていないから、数日後にはそれも止められてしまうだろう。家と店の大家は賃貸料を請求してくる。皆がこの状況をわかっていないといけないし、政府はなおさら解決策を見つけなければならない。」

その近くの花屋の悩みはケバブ屋のものとは違うものの、彼にも政府への期待はあった。彼は、「花など買う人はいない。ただまばらに客が来るだけで、それも店が開いていることを見て来るだけだ。援助を申請したが音沙汰ない。従業員に給料が払えない。」と話した。

■「種の支給は誰の手に渡っているのか。」

煮込み料理を提供しているレストランのオーナーは、他方で田舎で農業を営んでいると言っていた。我々が新聞記者だと知ると、「私は公正発展党に投票した。左派ではない。」と言いながら、次のように打ち明けた。
「75パーセントも種の支給が行われている。一体誰の手に渡っているのだ。なぜ特定の県にだけ回されてしまうのか。我々にはなぜ回ってこないのだ。もう種蒔きの月も終わってしまうのに…。私は商工会議所ではなく、アンカラ商業会議所の会員だ。事業主らへの補償の恩恵を何ら受けていない。彼らは金融支援基金から貸し出してもらえると言っていたので、ワクフ銀行に問い合わせたが5時間で『上限に達しています』と言われた。あの貸与金はどこへ消えたのだ。ハルク銀行だって同じだ。」

■「八方塞がりだ。」

店の従業員が「俺も話していいか。」と参加してきた。
「3月20日に短期失業手当のためトルコ職業機構に申請したが、未だに何の連絡もない。失業手当を受けるためにこの仕事を辞めることも考えている。しかし辞めた人々に、政府は3月は手当てを支払ったが4月は払っていない。どっちにも決められず、身動きが取れないのだ。」

レストランの店主は「補償はあるのか。」との問いにこう打ち明けた。
「5人の従業員は今ここを辞めて私に補償を求める可能性もある。私はそれらをどうやって支払えばいいのだ。4月末まで取り立ては無い。じゃあ5月になったら?しかも登録に不具合があると言って、誰も支援を受けられていない。この国で何か所がきちんと登録されているのだ。政府は我々のすべてを知っている。言い訳のために登録を求めているのだ。」

■店主たちの願い

我々はさらに事業主らに「具体的に何を求めますか。」と質問したところ、共通の答えは次のようであった。

政府は今期の税や支払い、保険料に関して取り立てないでほしい。何しろ誰も払えるような状況じゃないのだから。

この事態を凌ぐことのできる事業主が多いほど、失業者もそれだけ少なく抑えられるし問題もそれだけ容易に乗り越えられる。事業主には金が必要なのだ。

政府には3-5カ月返済不要で、低利子の融資をしてほしい。それで資金繰りができる。我々の借金は借金だし、政府から逃げられないことなど知っているのだから…。

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( 翻訳者:大谷菜々 )
( 記事ID:48838 )