シリア:国内の新型コロナウイルスの治療に新たな可能性(3)
2020年04月06日付 al-Quds al-Arabi 紙


■シリア当局はコロナウイルス治療薬「クロロキン」生産に必要な有効成分を中国から入手することを求める

【ダマスカス:本紙】

シリアはコロナウイルス感染の症例を治療するため国際的な治療プロトコルを採用した。またシリア保健当局は短期間のうちに多数のコロナウイルス患者が発生し、彼らが一度に病院へ押し寄せることで収容能力の限られたシリアの医療システムが極限まで困難な状況に置かれることを恐れている。特に集中治療室や人工呼吸器の供給量、さらには専門医やベッド、これ以外の治療要件の供給量がこうした懸念に関連している。このためシリア政府は、感染症が蔓延する前に厳しい対抗措置を実施するよう歩を進めており、新型コロナウイルスによる初の公式的な感染者が確認されていた2週間前の時点から、ほぼ完全な形で日常生活、仕事、教育を停止している。さらには外出禁止令を発布し、都市間の互いの隔離、都市から郊外の隔離を実施している。

シリア政府はフランス、アメリカ、ヨルダンで採用された治療プロトコルを採用しており、イランのプロトコルは採用しなかった。当該のイラン式プロトコルではクロロキンは用いられず、イラン保健当局が「肺炎を治療し、それによりコロナウイルス感染者の入院期間が4日間まで短縮される」と述べている異なる薬剤が使用される。

最初に戻る

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:山下綾華 )
( 記事ID:48866 )