食料品の値上がり、感染症でも止まらず
2020年04月13日付 Cumhuriyet 紙

世界的に食品の価格は、コロナウィルスと原油価格の下落という理由で3月から大いに後退している一方、トルコでは輸入に依存している農業原材料費の上昇という理由で食品価格の高騰が続いている。

油量種子、乳製品、肉、砂糖の価格の月毎の変化を記録した国連食糧農業機関の世界食料価格指数は、2020年3月に前月比4.3%下落し、172.2ポイントに後退した。

トルコでは同時期の食料価格は、1.95%上昇し、健康問題に次いでインフレを増す二番目に大きな要因となった。これによると、同時期の同じ食料の世界とトルコにおける価格の推移は次の通りである。

砂糖:世界的な砂糖の価格は、2020年3月に前月比19.1%下落し、最大の下落幅を記録した。この理由は、多くの国で採られた隔離措置に係る外食の減少と原油価格の急落によるエタノール生産者からの注文の減少が挙げられる。トルコでは、同時期に砂糖の価格は0.3%から3.7%の間で上昇した。

牛乳:同時期に世界の乳製品の価格は3%下落した一方、トルコでは0.4%から5.1%の間で上昇した。世界食糧機関乳製品価格指数の下落の理由は、世界的な輸入と粉ミルクの需要の減少と示された。トルコでの牛乳、乳製品、肉の価格上昇の主な理由はというと、畜産業での飼料などの値上げである。トルコの農業的原材料は、約90%が輸入で賄われており、外貨に対するトルコリラの下落の影響を受けるこうした原材料は常に上昇している。

肉:世界的に肉の価格は、0.6%減少した一方、トルコでは5%から6.2%の間で上昇した。

油:国連食糧農業機関の世界食料価格指数は、特にミネラルオイルが下落し、感染症が世界規模の植物性油市場に影響を及ぼして不透明さが増したことでパーム油の値段が下落することで、一月で12%後退した。トルコでは植物油の価格上昇は、同時期に0.2から2.6%となった。

穀類:国連食糧農業機関の世界食料価格指数は、二月に較べ三月では、1.9%後退し、2019年3月に近い水準となった。世界的な供給の過多、適正な収穫への期待の影響、北アフリカで輸入需要の増加、ロシア連邦が実施した一部小規模な輸出規制が影響して、国際小麦価格は下落した。トウモロコシの値段も、バイオ燃料部門の需要に対する供給過多で値段が下がった。トルコでは、一部の穀物価格は1.6%増した。

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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:48868 )