リビア:イスラエルがハフタル戦争に関心を寄せる理由(2)
2020年04月15日付 al-Quds al-Arabi 紙


■イギリスの視点:イスラエルのハフタル氏への関心の秘密は何か

【ロンドン:本紙】

実際には、ここでのイスラエルの役割はここ数年で生じた枢軸に結びついている。この枢軸はサウジアラビア、UAE、エジプト、イスラエルを含んでいる。

ムリーマーン氏は、テレビ放送局「アラビー」の報告の中で言及された、UAEによる資金提供および高度な航空防衛システムの提供について指摘した。この航空防衛システムはイスラエルで製造され、エジプトを経由してリビアに運搬された。また、同システムはトルコのドローンに対抗することを目的としている。

ムリーマーン氏は以下のように述べた。「リビア問題はモサドの管理下にあり、モサドはエジプトのアブドゥルファッターフ・シーシー政権やアッバース・カーミル総合諜報局局長とともに、ハフタル氏に関連する作戦と政策の調整を行っている」。

2017年から2019年にかけ、モサドの複数特使はカイロにおいてハフタル氏と複数回の面会を行っている。また、イスラエル将校により、戦闘手法、情報の収集・分析、指揮統制手順についてハフタル軍の主要な指揮官向け訓練コースが多数設置された。またモサドはナイトスコープおよび狙撃銃の購買円滑化に貢献した。

ムリーマーン氏は、ハフタル氏とイスラエルの関係は歴史的な矛盾であるとみなした。ハフタル氏はムアンマル・カザーフィー指揮下のリビア軍で活動し、1969年に君主制を打倒したクーデターに参加した。また1973年には、彼は十月戦争(第四次中東戦争)においてエジプトを支援するために派遣されたリビア部隊の若い将校だった。しかし、リビア大隊とそのパイロットらは戦闘作戦には参加しなかった。

(後略)

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( 翻訳者:堀内優希 )
( 記事ID:48902 )