イスラエル:ガザへの新型コロナウィルス対策支援を2014年に行方不明となった兵士2人の奪還と結びつける
2020年04月01日付 al-Quds al-Arabi 紙

■イスラエルはコロナに立ち向かうガザへの一切の支援を2014年に行方不明となった兵士2人の奪還と結びつける

【テルアヒブ:ロイター通信】

イスラエルは今日水曜日、新型コロナウィルスに立ち向かおうとしているガザ地区の取り組みを支援するために今後行う一切の援助を、2014年の同地区での戦争で行方不明になったイスラエル兵2人の奪還の試みの進捗と結びつけようとしている。

イスラーム抵抗運動(ハマース)の支配下にあり、貧困と包囲に苦しむガザ地区は、新型コロナウィルス感染者数が12人になったと発表した。当局は、約200万人が居住する同地区に人工呼吸器が96台しかない状況では、地域内の医療施設が感染症を十分に封じ込められないと懸念している。

イスラエルとハマースは、感染症拡大に対抗するための予防措置として、地区の境界における不必要な交通を封鎖した。だが、外国からの人道援助獲得のため、ガザ当局が嘆願を発しているなかで、イスラエルはこの分野で何らかの役割を果たそうと検討している。

ナフタリ・ベネット国防大臣は、記者らに対して「ガザで人道的分野での議論が行われるのであれば、イスラエル側もまた、(戦争で)失った人を取り戻すといった人道的ニーズがそもそもあるのだ」と述べた。

(後略)

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( 翻訳者:関夏海 )
( 記事ID:48925 )