イラク:キリスト系政治運動が苦言を呈する(3)
2020年04月12日付 al-Quds al-Arabi 紙

■イラク:クルディスタンの政治運動がキリスト教徒の領土没収とクルド人の自治行政に苦言を呈する(3)

【バグダード:本紙】

(2)の続き

そして、「クルディスタン地域は、安全や安定さがあるにも関わらず、実際には行政や財政面での腐敗が進み、関連する法律を施行して真の本格的な改革を待ち続けている状態である」と指摘した。

さらに、「合法な所有者の権利を復活させる公平な解決案なくアッシリア民族の土地や村を侵害する問題の棚上げに加えて、排除と阻害、意志の没収、「偽装」、真の協力関係の欠如が、(イラクが)アッシリア民族と付き合う上での特徴である。そのことは過ぎ去った数十年にわたって問題対処のための政治的意思が欠如していることを示している。地域の人々との相互協力、兄弟愛、共存という点からも(問題対処のための政治的意思が欠如している)。」

Zowaaは(クルディスタン)地域政府や(イラクの)政治指導者に対し、本来あるべきアッシリア民族への対応、その権利、政治的な協力関係の姿を再検討するように求めた。あるべき姿とは、相互協力や他民族の権利など民主主義の最も基本な原則に反する、偽装による高慢さや傲慢さ、自治行政とは程遠いものである。

それに対して、「クルディスタン民主党」のマスウード・バルザーニー党首は、復活祭に際し、キリスト教徒に向けた祝辞の中で、「クルディスタン人の平和で寛容な文化と、クルディスタンがその地域のすべての民族・宗教集団を愛し、共存する国であり続ける必要性」を強調した。

(後略)

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:片居木周平 )
( 記事ID:48948 )