コロナで片づけ、18年前の殺人明らかに
2020年04月25日付 Hurriyet 紙


イズミットで、ごみ置き場の袋の中で発見されたブランケットに包まれた遺体によって、18年前の殺人が明らかになった。袋がごみ収集車に回収された場所から捜査を始めた警察がたどり着いた容疑者は、遺体が18年前ナイフで殺害した兄のエルジュメント・チェティンさんであることを認めた。遺体が殺人の容疑者である兄弟によって、袋の中で、使われていない家の一室で、上に砂を覆い被せて隠されていたこと、アパートの管理者によってコロナウイルス感染症の対応策として行われた清掃でごみとして廃棄されていたことが明らかになった。エルジュメント・チェティンさんの家族は18年前に捜索願を出しており、今回、2人の兄弟が拘束され、裁判所へと送られた。

イズミットのカラデニズリ地区にあるごみ処理場で、先週の火曜日、再生可能な材料をわける職員が、袋の中でブランケットにくるまれた状態で腐敗している遺体を発見した。

職員が通報し、情報提供したコジャエリ警察局の治安担当の殺人捜査チームは、広い範囲での捜査を開始させた。まず、ごみ収集車の運転手らと連絡をとり、遺体が発見された袋が回収された場所を突き止めた。袋は、セルダル地区にあるアパートの地下階の部屋からごみとして出されたことが明らかになった。情報提供を申し出たアパートの管理者は、警察に、ごみを、建物でコロナウイルス対応策として行った清掃時に、1999年から使われておらず、扉もなかった部屋で見つけ、ごみに出したと説明した。

この情報をもとに捜査を始め、捜査の範囲を広めた警察は、その部屋に1999年8月17日の地震の後、サカリヤへ引っ越した家族が住んでいたことをつかんだ。その家族のサカリヤの住所へ向かった警察は、R.Ç. (39) とE.Ç .(42)の兄弟2人を取り調べへと連行した。兄弟のうち、R.Ç.の供述は、袋の中の遺体の秘密を公にした。

■家族は捜索願を出していた

遺体が兄のエルジュメント・チェティンさんであることを供述したR.Ç.は、兄がとても怒りっぽい人物であり、このため頻繁に喧嘩になっていたことを明らかにしながら、18年前の2002年、サカリヤでナイフで殺害し、ブランケットに包んだ遺体を袋に詰め、使われていないイズミットの家へ運んだことを認めた。容疑者の兄弟は、遺体の入った袋の上を砂で覆い、隠したことも明らかにした。遺体の上が砂で覆われていたために、腐敗がそこまで進んでいなかったことも明らかになった。
殺人の事実を知らなかった家族は同じ年に、息子のために捜索願を出していたことが明らかになった一方で、取り調べを終えたR.Ç. とE.Ç .の兄弟は、裁判所へと移送された。

■殺人の容疑者は逮捕
18年前、兄を殺害し、遺体を袋に詰め、使われていない家に砂で隠したR.Ç.は移された裁判所で逮捕され、兄のE.Ç .は裁判所の監視下で、釈放された。

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( 翻訳者:大畠梨紗子 )
( 記事ID:48957 )