スキャンダル!宗務長官「感染症拡大は同性愛者のせい」
2020年04月26日付 Cumhuriyet 紙


人権協会(İHD)アンカラ支局はアリ・エルバシュ宗務庁長について「全ての悪と感染病は同性愛者たちから起こっている」と述べたフトバ(説教)を理由に刑事告発した。

İHDアンカラ支局はアリ・エルバシュ宗務庁長についてラマザン月の初めのフトバの中でLGBTIの人々に対するヘイトスピーチがあったという理由で刑事告発した。

このことに関してİHDから行われた発表ではヘイトクライム、差別、ジェンダーの不平等を防止することは政府の責務だと伝えられたうえで、「我々は明確に罪を犯しているアリ・エルバシュ宗務庁長について刑事告発し、宗務庁長職を免職して彼に関する捜査の開始のために必要な全ての機関が職務を行うよう呼びかける。トルコ政府は今年1月に国連のLGBTIの人権に関する批判に対して返答して、イベントとデモ行進の禁止を否定し、権利侵害してはいないと主張した。政府は可及的速やかに欧州安全保障協力機構(OESC)の基準による性的指向や性自認をも盛り込んだ、ヘイトクライムに関する法的整備を行うべきだ。İHDアンカラ支局として我々はアリ・エルバシュ宗務庁長について刑事告発し、この問題をこれからも監視していくことを明らかにするとともに、我々がLGBTI+の人々に対して特に発生するこのようなヘイトの波に立ち向かうことを繰り返しておく。」と述べられた。

フトバは国中の全てのモスクで同時に読まれ、そこでは「この種の悪から人々を守るために共に戦おう」との呼びかけと共に、LGBTIの人々に対する攻撃活動の引き金になることやリンチを合法化することが述べられたとする(İHDの)発表では、「宗務庁がこの罪を犯したのは初めてではない。2019年7月5日付で読まれたフトバでも同性愛者に関して『体質に反する逸脱』と述べ、また再び差別を行い、ヘイトクライムを犯した。性的指向や性自認に対する攻撃の責任があるのは宗務庁だけではない。2年以上の長期間にわたって、謂れのない形で全てのLGBTI+のイベントや運動を無期限で禁止し、宗務庁の発表に対して法的手続きを始めずに支持しているようにみえる政府には、同性愛者に対して行われるヘイトクライムの責任があるのだ。」と述べられた。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:伊藤梓子 )
( 記事ID:48964 )