プーチン大統領とムハンマド皇太子が原油をめぐり激しく口論
2020年04月22日付 Hamshahri 紙


 ミドル・イースト・アイは、原油減産に関しメンバー間で合意に達しなかったOPECの最近の会合の前に、プーチン大統領とムハンマド皇太子の間で口論があったと伝えた。

【ハムシャフリー電子版】イラン学生通信(ISNA)によると、ミドル・イースト・アイは次のように伝えた。先月(西暦)ロシアの大統領ウラジーミル・プーチンとサウジアラビアの皇太子ムハンマド・ビン・サルマーンが電話会談した。この会談の中で、激しい言葉の応酬となった。このことが原因で口論となっただけでなく、サウジアラビアは原油の増産を決め、この増産が石油価格の下落の原因となった。

 この電話会談は3月6日のOPECの会合の前に行われた。この主要産油国の会合では、COVID-19流行のため世界的な需要の減少があるにも拘わらず、減産についての合意は得られなかった。

 あるサウジアラビア担当者は次のように述べた。「この会合の前にプーチン大統領とムハンマド皇太子が電話対談した。ムハンマド皇太子は腹を立てて警告し、もし合意が得られなければ、サウジアラビアは価格戦争を始めると脅しをかけた。会談では、双方の声が次第に大きくなっていった。プーチンはこの警告に反発し、会談が終わった。」

 ミドル・イースト・アイは次のように伝えた。ムハンマド皇太子はプーチン大統領との会談の前に、トランプ大統領の婿であり大統領上級顧問であるジャレッド・クシュナーと話した。クシュナー氏はムハンマド皇太子にプーチン大統領との会談を要請しなかったが、この会談を知っても反対しなかった。

 先のOPEC会合以降、諸国が減産の合意に達しなかったため、原油価格は激しく下落した。

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( 翻訳者:KT )
( 記事ID:48975 )