黒海地方で茶畑を保有するイスタンブル在住者の杞憂
2020年04月27日付 Hurriyet 紙

イスタンブルから黒海地方へ茶葉の収穫に来ることがどうして禁止されたかが明らかになった。イスタンブル在住で黒海地方に茶畑を保有する人は、約10万人いる。彼らが収穫に来ることでコロナウィルスがこの地方に拡大すると恐れられた。

リゼ県、アルトヴィン県、トラブゾン県、ギレスン県の知事たちが感染症拡大の危険性に対して先週に下した決定によると、茶葉の収穫は周辺の県から来た人々だけで行う予定である。議論を呼んだこの決定は、内務省と行った会議の後に下されたという。入手した情報によると、問題はイスタンブルに住んでいる黒海地方の出身者が原因である。収穫のために県を越えての移動許可申請が増加したのを受けて、この決定が下されたという。

■1万人でさえ…

情報によると、イスタンブルに暮らす、この4県で茶の生産を行っている人は、約10万人いる。このため、毎年、茶の収穫の際には多くの人の移動が起こる。生産者達は、茶畑に自ら立って、あるいは、家族で収穫を行うために、毎年帰省する。会議では、この人々の移動が問題になった。省の関係者は、「10万人のうち1万人の感染者が出たら、黒海地方全域に拡大する。このため、保健省と内務省の共同で、こうした県にイスタンブルから移動することを禁止する決定を下した」と述べた。

■救済措置

収穫が滞りなく、共同が確保されるには一連の決定を行うことが必要である。イスタンブル在住の黒海出身者が茶の収穫を行うのを禁じると、「一種の救済」方法に移行した。4県の村長たちも加わった収穫委員会が設けられることになったのである。郡長たちが指導するこの委員会には、地域の市民社会組織も加わることになった。すべての村や郡で、収穫に訪れることができないイスタンブル居住者は、近親者または村長が指名する人物を収穫の監視人とする。

■周辺県からは訪問可

委員会は、収穫に訪れることが出来ない生産者の名前を収集しはじめた。そのリストに応じて、仕事の差配は来週実施される。事前の推計によると、茶の生産者のうち20%の人は収穫に訪れることが出来ないと明らかにされた。収穫のため、他の黒海地方の県から農業労働者を連れてくることにも支障はない。最終的に感染症のリスクのないカルス、アルダハン、エルズルム、バイブルトといった県からも季節労働者を導入するということで決定が下された。

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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:48976 )