クルチアリーパシャモスクで、鉛屋根どろぼう
2020年04月29日付 Yeni Safak 紙


ミマール・スィナンにより建築が始まり、1588年に完成、432年の歴史を持つイスタンブルのクルチアリーパシャモスクのドームが、コロナウイルスの流行に乗じたどろぼうにより、1週間のうちに2度も盗まれた。およそ1.5キログラムの鉛屋根を剥がして盗んだ上、姿をくらましたどろぼうたちを逮捕するため、警察の捜査が始まった。盗まれたドームを上空から撮影すると、露出した部分がナイロンのカバーで覆われているのがわかる。

事件は月曜日(4月27日)の4時15分ごろ、イスタンブルのベイオール区ケマンケシュ・カラムスタファ・パシャ街区にある歴史的建造物、クルチアリーパシャモスクで起こった。得られた情報によると、ミマール・スィナンにより建築が始まり、その死後、1588年に完成したクルチアリーパシャモスクに深夜、手押し車を引いた何者かが侵入した。

■素材価値、歴史的価値の高い鉛屋根を剥がして盗む

コロナウイルスの流行により仕事場が閉まっている機会をとらえた者たちは、裏側から432年の歴史を持つモスクによじ上った。彼らはその後、歴史的なドームの素材的に、そして歴史的に価値の高い鉛屋根を剥がし始めた。しばらくの間、鉛屋根を剥がしたどろぼうたちはその後、約1.5キログラムの断片を手押し車に載せて逃亡した。
事件の後、モスクを借りている財団局長が防犯カメラの映像を調査したところ、深夜に容疑者がモスクにのぼり、鉛屋根を盗んでいる姿が確認された。

■モスクのドームは何度も盗まれている

財団局長はその後、ベイオール市警察局管轄のカラキョイ警察本部に行き被害届を提出した。被害届が提出されたのち、警察が財団の防犯カメラの調査を開始した。

一方で、歴史的なモスクのドームは、やはり先週の火曜日にも何者かによって盗まれており、盗んだ者たちが逮捕されたことが明らかになった。しかしながら火曜日に起きた窃盗事件のおよそ1週間後に、再びドームの鉛屋根が盗まれていることが確認された。ドームの鉛屋根が盗まれて露出した部分は、歴史的建造物が損傷しないよう、ナイロンのカバーで覆われているのが見られた。盗難事件が起こったモスクはドローンで空中から確認された。
ベイオール市警察局の部隊は、モスクで何度も窃盗事件を起こしているどろぼうを捜索している。

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( 翻訳者:瀬戸慈弘 )
( 記事ID:48989 )