リラ安の背景は?
2020年05月08日付 Milliyet 紙

セダト・アイバル教授はCNNトルコのライヴ放送で,外国為替取引における操作に関して, “通貨レートが武器のように用いられています.これは直接トルコに関係する展開です”と述べた.

外国為替取引は操作されているのだろうか?外国からの攻撃の理由は何か?という質問に関して,セダト・アイバル教授は,CNNトルコの生放送で以下のように述べた.

 “この方法の攻撃は2019年3月にもありました.2018年8月にも同様のものがありました.通貨レートは武器のように用いられています.これは直接トルコに関係する展開です”

トルコでコロナウイルスとの戦いが始まったころ、これにより大変多くの生命が失われ、トルコの経済が混乱すると言う者たちがいました.保健省は,コロナ流行の第一段階は過ぎたと声明を出しました.ということは,トルコにおける経済の指標がマイナスの影響を受けるという予測は外れたのです.トルコは,他国の中央銀行とのスワップ取引協定を続けていました.今はこのような状況にあります.これらすべての状況の中で突然このような事態に直面しました.これがトルコに対し行われたことです.

一連の金融規制は,この種の攻撃を可能にしており、特に2008年の世界経済危機においては弱点が明るみに出ました.そしてこの規制がもたらしたのは,トルコのみならずメキシコやアルゼンチンのような国々の通貨単位に対し投機アタックを引き起こすという金融構造なのです.
この金融資本主義は,非常に非良心的なシステムであり、誰も同情してくれません.金融寡頭制がこのように冷酷な投機的手段を用いることが出来るということは,金融構造の再構成の必要性を明るみにしたのです.”

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( 翻訳者:宮崎友裕 )
( 記事ID:49049 )