アレヴィー聖地にホテル計画
2020年05月09日付 Cumhuriyet紙


トゥンジェリでアレヴィー派にとって聖地の一つとされており、国立公園としても認定されているハルヴォリ・ギョゼレリ国立公園に、バンガローハウスタイプのホテル建設の入札が行われる予定であることがわかった。この状況に反発する地元の人々や環境団体は、このプロジェクトが聖地に被害を及ぼすだけでなく、環境にも影響があるとしてプロジェクトの中止を求めた。ムンズル保護団体のハサン・シェン広報担当は、ハルヴォリ・ギョゼレリ国立公園は信仰の中心地であつ話し、「このプロジェクトは、デルスィムに対する最大の悪行の一つと言えます。デルスィムの自然に対する非道な行いです。デルスィムのアイデンティティーを失わせるプロジェクトです」と述べた。

トゥンジェリのハルヴォリ・ギョゼレリ国立公園は、その自然の美しさで注目を集めている。アレヴィー派の聖地の一つとしても認められているハルヴォリ・ギョゼレリは、トゥンジェリの中心部から約20キロメートルほど離れた場所にある。第2872号国立公園法及び国立公園規則によれば、ハルヴォリ・ギョゼレリ国立公園も「完全保護地域」に含まれている。

完全な保護が必要とされるハルヴォリ・ギョゼレリ国立公園に対し、自然保護及び国立公園管理局によってバンガローハウスタイプのホテル建設プロセスが正式に着手された。近日中に入札が開始される予定のこのプロジェクトに対し、環境団体や地元住民は反発を示している。

ムンズル保護団体のハサン・シェン広報担当は、以下のように話した。「ハルヴォリにホテルを建設するなんて、到底受け入れられることではありません。ハルヴォリ・ギョゼレリ国立公園は、デルスィムの歴史において非常に重要な位置を占めています。デルスィムの人々は誰一人として、ここで行われるプロジェクトに賛成しないでしょう。しかし、今後もこうした計画は度々立ち上がることでしょう。デルスィムに資本のための投資場所を作ろうとしているのです。彼らは観光業に対しても、こうしたプロジェクトを立ち上げるための弱点として見ているのです。このプロジェクトは、デルスィムに対して行われる最大の悪行の一つとなるでしょう。デルスィムのしぜんにとっても非常に残酷な行いです。」

■信仰の中心地

ハルヴォリ・ギョゼレリは、国立公園の中でも最も重要な場所の一つであると話したシェン広報担当は、さらに次のように述べた。「このプロジェクトは、ダムや鉱山事業に相当するものだと考えています。観光業というかわいい肩書きをしていますが、実際にやることは破壊的です。ハルヴォリ・ギョゼレリは信仰の中心地です。しかし、外部の人はここをただの遊歩道と考えています。彼らはわれわれの信仰を同化させようとしているのです。ムンズル・ギョゼレリやハルヴォリ・ギョゼレリ、アナ・ファトマはデルスィムの信仰と文化の中心地です。これらが資本主義によって娯楽スポットとして認識され、それに応じてプロジェクトの開発が行われるのはあまりに非道な行為です。これはデルスィムのアイデンティティーを失わせるプロジェクトです。どうかこのプロジェクトの見直してほしいと願っています。」

■考えられない

国立公園内で暮らす村人らがアスファルト橋の建設を申請し、その際に当局から「ここは国立公園である。したがって釘すら打ち込むこともできない」と回答されたことに言及したシェン広報担当は、「ここが国立公園であることは、誰もが知っています。にもかかわらず、こうしたプロジェクトが議題に上がること自体考えられません。このプロジェクトに見返りなんてありませんし、あってはならないのです。」

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


(翻訳者:指宿美穂)
(記事ID:49052)