HDP系6市長、逮捕へ
2020年05月15日付 Milliyet 紙


速報によると内務省は、スィイルト市、スィイルト県バイカン市、スィイルト県クルトゥラン市、ムシュ県アルトゥノヴァ町、ウードゥル市の市長が、進められている対テロ捜査の一環で身柄を拘束され、市長の職を解かれるということだ。

内務省の文書での発表によると、スィイルト市のベリヴァン・ヘレン・ウシュク市長、スィイルト県バイカン市のラマザン・サルスルマズ市長、スィイルト県クルトゥラン市のバラン・アクギュル市長、ムシュ県コルクト郡アルトゥノヴァ町のジャスィム・ブダク町長、ウードゥル市のヤシャル・アククシュ市長が、一時的な措置として市長の職を解かれるということだ。ウシュク、サルスルマズ、アクギュルの3市長は「テロ組織のプロパガンダを行った」「テロ組織に所属した」「トルコ共和国政府と政府期間・組織を侮辱した」罪で、ブダク市長は「テロ組織のプロパガンダを行った」罪でそれぞれ身柄を拘束された。アククシュ市長は「武装テロ組織に所属した」罪による裁判が続けられている一方で、同じ犯罪行為に関する異なる罪状で身柄を拘束されたということだ。

スィイルト市長の役職はスィイルト県のアリ・フアト・アトゥク知事が、ウードゥル市長はウードゥル県のエンヴェル・ウンリュ知事が、バイカン市長はバイカン郡のメフメト・トゥンチ知事が、クルトゥラン市長はクルトゥラン郡のイフサン・アムレ・アイドゥン知事が、そしてアルトゥノヴァ町長はコルクト郡のハサン・サデブユク知事が代行すると発表された。

■アククシュ市長の身柄拘束

警察の情報筋によると、ウードゥル県の警察局が、共和国検察庁によるアククシュ市長へのテロ組織関連捜査の一環として、朝の時間帯にウードゥル市庁舎と市中心部にあるアククシュ市長の私邸へ向かった。

警察は市庁舎の周囲に立ち入り規制を敷き、アククシュ市長の執務室と私邸の捜索を同時刻に開始した。

その後、警察がアククシュ市長の私邸で「テロ組織PKK(クルディスタン労働者党)・KCK(クルディスタン社会連合)に所属した」という罪状で、アククシュ市長の身柄を拘束しパトカーでまず市庁舎へ、そして警察署へ連行した。

アククシュ市長の他、ウードゥル市のエイレム・チェリキ副市長も、同じ捜査の中で身柄を拘束されたということだ。

警察は、市庁舎とアククシュ市長の私邸の捜索、それに事件に関する捜査を続けていると発表した。

捜索の間、警察は軍用車両の助けを受けて市庁舎の周囲の広範囲に立ち入り規制を敷いた。

■ウンリュ知事が市庁へ

HDP(人民の民主主義党)所属のウードゥル市長ヤシャル・アククシュが身柄を拘束されたのを受けて、エンヴェル・ウンリュ県知事が市庁舎へ向かった。副市長らが、市長代行に就任したウンリュ知事を市庁舎の前で出迎えた。市の公用車から降りたウンリュ知事は副市長らと挨拶を交わし「報道機関向けの発表を行うのか」という質問に対して「公務を開始するが、同僚らと顔合わせをして説明を受けた後、それをあなたたちに共有するつもりだ」と述べて市庁舎へ入っていった。
エンヴェル・ウンリュ知事が市長代行に就任した後、アタチュルクとレジェプ・タイイプ・エルドアン大統領の写真が市長室に掲げられた。

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( 翻訳者:神谷亮平 )
( 記事ID:49093 )