シリア:政権による援軍の到着を受けダルアー県で暴動が発生(1)
2020年05月14日付 al-Quds al-Arabi 紙


■政権軍が前例のない軍事的増強を行う中、ダルアーでは戦いが起きている

【ダマスカス:本紙】

シリア南部に位置するダルアー市で新たな民衆蜂起が発生しており、これには同区域におけるシリア政権軍の結集に抗議する数十名の住民が参加した。これに先立ち同市では緊張が高まっていた。

しかし状況をより悪化させているのは、街への突入を試みる政権軍による脅威の高まりである。ダルアーにおいてよく知られる反体制派指導者による返答は以下のようなものであった。「もし我々に戦争が必要であったのなら受け入れるが、我々はそれを望んでいない」。

これは、2018年6月に地元勢力とロシアの「フマイミーム」基地の間で署名された「清算」合意の枠組みにおける南部県合意が2年目を満了する直前の出来事であった。「清算」合意は、ロシア政府が主導し、1か月半以上続いていたシリアの南部県に対する軍事作戦の停止を定めるものであった。

ダルアー県における合意は、2年間にわたり複数の大きな揺れを経験してきたが、当時まさにその役割を終えようとしているところだった。

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( 翻訳者:木戸 皓平 )
( 記事ID:49096 )