パレスチナ:ナクバ72周年、記憶の継承と帰還の夢(1)
2020年05月15日付 al-Quds al-Arabi 紙

■「ナクバ72周年」:祖父たちは子と孫へ、「パレスチナ人追放」の時代を語り、帰還の夢が彼らを誘う(1)

【ガザ:本紙】

多くのパレスチナ人の家々には、パレスチナ旗や黒旗が掲げられ、SNSは「電子デモ」で溢れて何千もの書き込みや写真が拡散した。これらは「パレスチナのナクバ(大災厄)」の72周年を記念してのものだ。

これは、コロナウイルスに関する安全措置のために、パレスチナ人が彼らの追放の時代の始まり以来慣れ親しんできた手段の代わりになるよう、こうした手段を使用した後のことである。彼らはかつては、シオニストグループの手によって強制的に立ち退かされた土地への固守を強調するため、通りや広場へ出ていく手段をとっていた。また、お年寄りたちは「パレスチナ人追放」の記憶を事細かく回顧した。

SNS上では、子ども、若者、お年寄りといったあらゆる層からの投稿者によって、「ナクバ」に関する書き込みや写真が拡散された。「ナクバ」という言葉は「追悼のための民族高等委員会」がこの大規模なネット上の活動の発生以前に広めたもので、「高齢者が亡くなっても若者は忘れない」というパレスチナの筋書きを補強して、「高齢者が亡くなれば若者は忘れる」というシオニストの筋書きを無きものにするという側面があった。

SNS上での広範囲にわたる電子デモの最中、多くの参加者は自身やその子ども、孫たちへ向け、ナクバの日々を生き、シオニストグループが1948年に武力や虐殺によって村々や町々から人々を強制的に追放した辛い時代の経験者であった親たちとの写真を拡散した。

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( 翻訳者:YA )
( 記事ID:49098 )